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2008年01月31日

千島湖へ行きました

千島湖へ行きました。杭州市街からバスで2時間余りのところにある湖です。川を堰き止めてできた人造湖で、国家の四星級の観光地になっています。杭州の西湖の100倍の広さで、名前のとおり1000個ほどの島があるとても美しい湖です。普通の湖と違って海のように多くの島があり、かつ周囲も山で不思議な感じです。

湖の周辺には、ホテルやリゾートマンション、別荘などもあり、船着場には大小の遊覧船が多数停泊していて、夏場のシーズンの賑いが想像されます。実際にフェリーに乗って島のいくつかを回ったのですが、残念なことにどの島も特色を出すために人工的なものが施されていました。観光スポットにするためでしょうが、安直に人工的にすることが評価を下げないのかとちょっと驚きました。

確かに、中国では例えば杭州の西湖は人工美を徹底追求していて、千島湖はそれがまだ途中なだけかも知れません。しかし、安っぽい人工物はすぐに飽きが来るし、日本でも中途半端に自然をいじった観光地がその後どうなったか、皆さんご存知のとおりです。

ところで最近、中国人の日本への観光旅行が急増していると耳にします。旅先は東京や京都だけでなく、変わった自然の風景があるということで北海道旅行を選ぶ人が増えているようです。中国の観光地を見ていると、中国人が何をいいと感じるか分らなくなりますが、日本への旅行者が増えていると聞くと尋ねてみたい気がします。


2007年10月29日

中国女性のファッション

 私が杭州へ来た当初は、中国の中ではハイレベルな都市にもかかわらず、女性の服装は冴えないかドギツイ感じで、全然おしゃれではありませんでした。我々外国人の服装が、特にどうということのないものでも目立って、すぐに外国人と分かるほどでした。それが僅か5年の間に、特に若い女性の服装は驚異的な変化を見せています。

 これは杭州に限らず、中国の都市部全体のことのようです。5年前、中国の正月番組の歌や踊りを見たとき、服の色や形のセンスの悪さに驚きました。しかし、毎年正月番組を見ていると、年々センスが上がっているのが分かりますし、今は日本と変わらないと思うほどです。中国の経済成長や個人資産・所得の上昇は、住宅や車と女性の服装の変化に現れています。

 若い女性の服装を見ていると、二通りあるようです。一つは中国らしい原色を使ったもので、派手な感じのものです。もう一つは、中国らしくないもので、日本人から見たら落ち着いたおしゃれな感じのものです。私の住んでいる近くのブティックでも、日本人に合いそうな服がたくさん売られています。たぶんこうした服は、外国向けが中国国内でも普及して来ていることや、海外のDVDなどを見てファッションへの関心が高まっていることが影響しているのだと思います。

 女性服は既に高級化する傾向も見られ、日本の高級な服を売りたいという中国人もたくさんいます。一方、ミラノのファッションショーの数日後には、それとそっくりな服が中国からイタリアへ輸出されると言われるほど、コピーすることに遠慮がありません。日本のファッション雑誌も、中国語に翻訳されて安く売られています。このように中国のファッションセンスが上がっていく要素は揃っています。中国の女性がファッションの楽しみを持つようになって、中国がますます身近なものになった気がします。

2007年09月25日

シルク布団(2)

以前、シルク布団の紹介をしましたが、少し補足します。現在、中国から日本へのシルク布団の輸出量はとても少ないそうです。工場見学したシルク布団工場の社長に理由を尋ねました。彼は、「5年ぐらい前から、日本との取引が減った。たぶん日本の不景気が原因だろう」と言いました。しかし、日本の不景気はもっと以前からですから、他にも原因があるのでしょう。

シルク布団をネット販売している中国の大きな会社に電話してみました。この会社は、高級なものから安いものまでラインナップを揃えて売っています。しかし、日本からのオファーはほとんどないと言っていました。理由を尋ねると、中国の業者がかつて粗悪なシルク布団を日本へ大量に売って、すっかりシルク布団の評判を落としてしまったそうです。長引く不況で日本人の購買力が低下していることもあるでしょうが、他方中国の業者の行為でシルク布団そのものに対する評価が下がってしまったようです。

日本では、夏や春秋の暖かい時期は、ほとんど安い化繊の布団を使うのが定着しています。確かに、化繊の布団は適当な硬さがあって、押入れから布団を出し入れするのに便利です。それに対しシルク布団は柔らかすぎて出し入れには不便で、ベッド生活者にしか向きません。しかし、化繊布団はその硬さが寝るときに体との間に隙間を作ってしまいます。シルク布団は、どんな姿勢でも体にピッタリ付いてくるので隙間がほとんどできません。その分暖かいのです。

シルク布団は、その他にもたくさんの優れた面を持っています。たとえば、繊維がとても強いのでほこりが出にくいし、静電気が起こりにくいのでアレルギーの原因になるほこりを寄せ付けないそうです。また、吸湿性と放湿性があるのでサラッとして心地よいし、主成分が人間の皮膚と似ているので肌にとても優しいと言われています。

中国では冬用もシルク布団が使われていますが、日本では冬用はやはり既に定着している羽毛布団にかなわないでしょう。しかし、夏春秋用は化繊の布団よりずっといいと思います。ただ、価格はシルク布団の方が化繊の布団より高いです。見学した工場の製品は、絹100%で1kgの布団が上質のもので1000元弱から1100元、低品質のものが700元弱で販売されています。もちろん日本ではもっと高いでしょうが。写真は、見学会で購入したシルク布団です、薄いピンクが上質のもの、薄いベージュが低品質のものです。
以前にも書きましたが、高品質のシルクは低品質のものより柔らかでつやがあって、きめが細かく同じ重さでも体積が小さくなります。ですから、同じ重さのシルク布団でも、ふんわりしていない方が高品質のものです。

2007年09月09日

義烏へ行きました

義烏へ行きました。いろんな日用品の卸市場が集まった街です。杭州から列車で1~2時間ほどですが、地理的にさほどいい場所ではないし市場も駅から少し距離があって、「何故こんなところに!?」という感じです。

ここの日用品市場は有名ですが、中でも福田市場は売り場面積が100万平メートルを超え、世界一の規模です。この市場には日用品を売る店舗が数万軒入っており、とても1日や2日で回れる広さではありません。しかも、今も閑散としたエリアがあるのに更に拡張される予定であり、中国には適正規模という観念がないのかと疑ってしまいます。

義烏は、地元の住民よりも日用品を買い付けに来る人の数が多いところです。外国人のバイヤーも多く、外国風のレストラン等もあって他の中国の街とは違った雰囲気です。また商人の街で競争が激しいためか、他の都市の商店よりも態度が丁寧で、気分を害するようなマナーの悪さは感じません。

義烏を訪ねたのは、水晶・ガラス製品を買うためです。店や品物によりますが、卸なので数個では売ってくれず、数十個とかのロットでないとダメなものがあります。水晶・ガラス製品を売る店もたくさんあって、店選びがたいへんです。結局、たまたま入った店で買うしかないのですが、それでもいい買い物をした気がしました。店選びが上手く行ったというより、やはりどの店も品物がとても安いからです。

そうはいっても、品物の良し悪しは、あまり分かりません。ガラスと水晶の区別は重さとか冷たさで分りますが、人口水晶と天然水晶の区別は全く不明です。水晶を買うとき、店の人はどれも天然水晶だといいましたが、人工水晶が多いといわれているので全部が天然のはずはありません。結局、値段と店の人の対応で判断するしかないのですが、天然かなと思ったものをいくつか買いました。

義烏へ行きました

義烏へ行きました。いろんな日用品の卸市場が集まった街です。杭州から列車で1~2時間ほどですが、地理的にさほどいい場所ではないし市場も駅から少し距離があって、「何故こんなところに!?」という感じです。

ここの日用品市場は有名ですが、中でも福田市場は売り場面積が100万平メートルを超え、世界一の規模です。この市場には日用品を売る店舗が数万軒入っており、とても1日や2日で回れる広さではありません。しかも、今も閑散としたエリアがあるのに更に拡張される予定であり、中国には適正規模という観念がないのかと疑ってしまいます。

義烏は、地元の住民よりも日用品を買い付けに来る人の数が多いところです。外国人のバイヤーも多く、外国風のレストラン等もあって他の中国の街とは違った雰囲気です。また商人の街で競争が激しいためか、他の都市の商店よりも態度が丁寧で、気分を害するようなマナーの悪さは感じません。

義烏を訪ねたのは、水晶・ガラス製品を買うためです。店や品物によりますが、卸なので数個では売ってくれず、数十個とかのロットでないとダメなものがあります。水晶・ガラス製品を売る店もたくさんあって、店選びがたいへんです。結局、たまたま入った店で買うしかないのですが、それでもいい買い物をした気がしました。店選びが上手く行ったというより、やはりどの店も品物がとても安いからです。

そうはいっても、品物の良し悪しは、あまり分かりません。ガラスと水晶の区別は重さとか冷たさで分りますが、人口水晶と天然水晶の区別は全く不明です。水晶を買うとき、店の人はどれも天然水晶だといいましたが、人工水晶が多いといわれているので全部が天然のはずはありません。結局、値段と店の人の対応で判断するしかないのですが、天然かなと思ったものをいくつか買いました。

2007年03月10日

中国代表の宝石「ヒスイ」

中国へ旅行した人なら誰でも、中国人が石好きなことをご存知だと思います。中国の古い町並みは石で出来ており、名所旧跡には決まって奇岩をあしらった箇所があります。綺麗な石に細工を施した工芸品が高い値で売られており、石のアクセサリーや判子を売る店はいたるところにあります。中国人は、石に対する特別な思いがあるのだと思います。

多くの中国人が石のアクセサリーを身に付けています。最も人気があるのはヒスイで、特に目を引くのはヒスイの腕輪です。ヒスイの腕輪を買うのは、主に中年女性だそうです。確かに緑色の腕輪は、若い女性にはあまり似合いません。しかしヒスイが大好きで、母親や娘にプレゼントするために購入することもあるそうです。

ヒスイの腕輪は、上質のモノはとても値段が高いです。以前当サイトのニュースにあったように、宝石クラスのヒスイの産地は世界中でミャンマーだけで、しかも採掘できる鉱山はほぼ枯渇しており、値上がりを狙って保存されている状態だからです。ここ10年来、ヒスイの価格は国際市場で年率30%上昇し、去年の第3期は約5割上昇したそうです。

高品質のヒスイ、値段は右の10倍
低品質のヒスイ、それでも結構高い
高品質のヒスイ、値段は右の10倍
低品質のヒスイ、それでも結構高い

なぜ、中国の女性はヒスイが好きなのか。一つには、お守りとして身に付けるようです。事故に合ったり病気なったりしないようにというためです。体の悪い気を取ってくれると信じている人もいます。もちろん、オシャレとしての部分もあります。それに、ヒスイが将来値上がりするので、早めに買っておきたいとも考えているようです。

高級なヒスイは、とろけるような光沢があって透明感があります。写真を見比べてもらうと分かると思います。またヒスイは、身に付けているうちにだんだん透き通ってきて緑が鮮やかになってくるのだそうです。つまり、高級なヒスイのようになっていき、価値が上がっていくのだそうです。こうした点も、ヒスイの魅力の一つのようです。

2007年01月28日

シルク工場見学

桑の木
選別

中国最大のシルクの産地である桐郷のシルク布団工場を見学しました。この工場は、中国の大手デパートに製品を卸していて、品質には定評のあるところです。

シルク布団について説明を聞いた後、工場が繭の生産を委託している農家の桑の木を見に行きました。この農家では、農薬を一切使わないで桑の木を育てているそうです。

採繭
蛹は食用や健康補助食品になります

シルク布団を作る工程を見せてもらいました。工程は、ほとんどが手作業で行われています。まず、良い繭と悪い繭を選別します。それから、繭を煮沸させて繭の中から蛹(さなぎ)を取り出します。繭を水の中で一定の形にし、それを乾燥させ加工します。加工した絹を1枚1枚丁寧に拡げて重ねていきます。後は、端を整えて布団生地の中に入れれば出来上がりです。

以前、ニュースでも取り上げましたが、ちゃんとした絹は価格が500グラム150元ぐらいで布団生地が100元以上ですから、1キログラムのシルク布団でも材料費だけで400元程度になります。安価なシルク布団もありますが、見えない部分に綿を使ったり、古い絹(価格は100分の1)を使ったりしているのでしょう。

繭を一定の形にする
天日干し

シルク布団は、シルクが布団生地の中にきちんと納まっていて、ほんの数箇所シルクと布団生地を軽く留めてあるだけです。中のシルクが瘤になったりすることはないからです。また、高品質のシルクは低品質のものより柔らかでつやがあって、きめが細かく同じ重さでも体積が小さくなります。ですから、同じ重さのシルク布団でも、ふんわりしていない方が高品質のものです。

一枚ずつ拡げて重ねる
布団生地の中に入れ込む

2007年01月08日

茅家埠へ行ってきました

茅家埠へ行きました。ここは、西湖のすぐ西側にある小さな村です。村といっても、普通の村とは全然趣が違います。きれいな水と緑に囲まれた景色に中に、白い壁の似たような家が並んでいて、一体何だろうという感じです。

元々は茶を栽培する農家だったらしいですが、今は家を造り直して田舎料理を出すレストランになっています。この村は、杭州の人たちが休日を楽しむ場所(休暇村)で、きょうも車に乗った家族連れがたくさん来ていました。

茅家埠
池と林

茅家埠は、繁華街から車で僅か15分ほどのところです。村に行く間には、いきなり別の場所に入り込んだように静かで大きな森や湖(新しい西湖)があって、それを過ぎると美しい大小の池や林の自然があります。このように、街中からほんの僅か行くだけで光景が一変します。また、この村を過ぎると美しい山林の中に茶畑があって、同じような景色が延々と獅子山の方まで続いています。

杭州というと西湖にばかり眼が行きますが、それだけでなく街とのコントラストや周辺の自然との一体感が、厚みのある魅力を生んでいるのだと思います。長いこと杭州に住んでいますが、確かにここは観光都市として他に負けないだろうという気がします。

茶畑
茶葉博物館

2006年11月19日

紹興へ行きました

久しぶりに紹興へ行きました。紹興は、魯迅、陸遊、王羲之など多くの文化人を生んだ町で、彼らを偲ぶ名所旧跡がたくさんあります。また、古い中国の生活スタイルがあちこちに残っていて、風情のある景色が見られます。

魯迅記念館を見て回りました。町の中心地ということもあるでしょうが、たくさんの観光客で賑わっていました。上海の魯迅博物館もそうですが、魯迅記念館の規模や立派さを見ると、中国が彼を特別に扱っていることが分かります。ただ中国人に話を聞いても、魯迅の国民に対する思いは今も人々に感銘を与えており、最も敬愛されている一人だという気がします。

ゆったりした街の様子
古い布製の看板がなぜか目立つ

紹興の名物は、何といっても紹興酒、乾燥野菜と臭豆腐です。紹興酒と乾燥野菜は、日本人にも全然問題ないですが、臭豆腐は名前のとおりたいへん臭い食べ物で、たいていの日本人にはこの臭いは堪りません。私も中国へ来た当初は、臭豆腐の屋台があるところは避けて通っていました。しかし、食べてみると意外に美味しいもので、食べる前と後のギャップが面白いです。

臭豆腐
紹興は魯迅のふるさと
沈園には、南宋時代の詩人、陸遊と彼の前妻が書いたという詩の碑が立っていて、読んだ人は涙が出るというその悲恋の詩を観光客が歌っていました。また、園内では琵琶を奏でたり古い歌を歌ったりしていて、それなりに紹興の雰囲気を味わえました。中国は今、年々観光ブームになっていて観光地の商業化が進んでいますが、紹興は下手に手を入れないでできるだけ古さを残しておくのが一番いいと思いました。もっとも、地元の人からすればよそ者の我儘でしょうが。
沈園で琵琶を演奏
東湖の烏蓬(うほう)舟

2006年11月04日

杭州四季青服装特色街レポート

杭州の四季青服装特色街へ出掛けました。15の大きな服装の卸・小売市場が集まったところです。中国最大級の市場で、商店の数は約8000軒、1日の客数は平均10万人といわれています。私が行ったところは外貿服飾で、輸出用の商品ばかりを集めた市場です。品物は例によってマガイ物が多いですが、カジュアルなものだったら結構いい物が安く買えます。外貿服飾だけで、1日でも回れない大きさです。

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外貿服飾
四季青服装特色街

杭州やその周辺の都市の大部分の洋品店は、この四季青から品物を仕入れています。朝6時ごろから洋品店の人が商品の買い付けに来ています。売れそうな商品を探して、昼頃に大きな黒い袋に買った品物を詰めて車やバスなどで帰って行きます。こうした光景は日本では見られないもので、街も独特なものがありますが、中国の商売のあり方が何ともシンプルで驚かされます。

こうした四季青に、今大きな変化が起こっています。中国服装仕入れネット(www.buy91.com)ができて、四季青の店がこのサイトに出店してネットで商売をするようになったことです。このサイトは、広州や杭州などの全国の大規模服装市場情報を集めた中国最大の服装ネット市場で、今急成長しています。こうしたネット販売が成功したのは、シンプルで独特な業界背景があったからでしょうが、中国でもネットを使ったビジネスが成功しうる例だと思います。

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市場内の店舗
バッグなどの小物もあります

2006年10月14日

化粧品

中国の女子大生は、就職する頃になるととても綺麗になります。4年生の中頃までは、まだ化粧をする学生は少ないですが、就職先を探したり就職前のインターンの時期になると、綺麗な服を着て化粧を始めるので見違えるようになります。

中国の高級デパートの多くは、玄関を入った正面フロア一帯は化粧品売り場です。大きなデパートだと、海外(日本を含む)の有名化粧品の販売店が幾つも入っています。デパートの一番いい場所は、外国の化粧品売り場が占領しているのです。

ファッション専門店街
デパート入口の看板

最近、中国のニュースサイトを見ていたら、海外ブランドの化粧品の対面販売員になるための求人倍率が、公務員のそれよりも高いと書いてありました。高い固定給に加え、販売額に応じた歩合給もあるので魅力的な職場のようです。

私が4年前に中国へ来たときは、若い女性でもファッションにこだわりがあるようには見えませんでした。髪形も後ろで束ねて結わえただけの簡単なものでした。それがわずかの間に、デパートやファッション街にはお洒落な服が溢れ、高級な美容院もたくさんあって、どこも若い人で溢れています。化粧品店はそれらに比べたら、まだ人はまばらですが、学生がいい就職をするために化粧をするようになっているのを見ると、化粧品会社が高い給料を出していい人材を集めようとしているのが分かる気がします。

高級美容室
デパート1階

2006年09月25日

杭州市シルク市場

久々に杭州のシルク市場に行きました。シルク専門店約300軒が長屋状に軒を並べていて、街自体も独特な感じです。ドレス、スカーフ、下着、パジャマなど浙江省名産の絹製品が売られています。客層は観光客がメインで、地元の人は少ない感じです。また、柄が若者向きでないためか、利用者はやや年配の方が多いようです。
シルク市場
杭州紡績品市場
シルク市場
杭州紡績品市場
この市場にも、やはり偽物の商品がたくさんあって、品質もまちまちです。ただ、本物の外国有名ブランドを売っている店もあって、普通はブランド名のタグが付いていませんが、頼むとちゃんと付けてくれます。正真正銘の良い絹製品を買おうと思ったら、この市場のすぐ近くにある立派なビルに中の店に行くと大丈夫です。
紡績品市場内部
売場
紡績品市場内部
売場
中国の女性に、チャイナドレスは持っているか尋ねたことがあります。しかし、飲食系の女性が着るものという観念があって、普通は購入しないそうです。チャイナドレスは、体型がすっかり分かってしまうので、以前は日本人女性は苦手としていましたが、最近はスタイルが良くなって、若い人はドレスを作って帰る人が多いようです。
売場
仕立てたドレス
売場
仕立てたドレス
シルク市場と道路(慶春路)を挟んだところに、杭州紡績品市場があります。ここには、衣料品の加工店が集まっています。チャイナドレスは身体に合わせて作るので、シルク市場などで布地を買って、ここで採寸して作ると安く仕上がります。仕立てに要する日数は1週間ぐらいで、加工賃は200元程度です。急ぎであれば、料金を少し弾めばいいと思います。

2006年09月09日

続・洞霄宮里村レポート

村で唯一の産業であるローソクの工場を見せてもらいました。家内工業で常勤は5人と少ないですが、忙しいときは村人が手伝います。私が行ったときも、納品の前日ということで、15人位の人が仕事をしていました。

経営者の項栄根さんに話を伺いました。30代の若い方です。項さんは、4年前に天台市のローソク工場で2週間働いて、すぐに村へ帰ってローソク工場を始めたそうです。最初は経験者を雇ったそうですが、わずか2週間で工場を造るところが中国人らしく、行動の速さに驚かされました。
LEDを使ったローソク 次々に虹色に変化する
ローソクで作った兵馬傭

製品を見せてもらいましたが、この工場で作っているローソクは色や香りを楽しむ癒し系とインテリア用です。いろんな色・形・香りのローソクがあって、中にはLEDを使ったハイテク製品もありました。製品はほとんどがヨーロッパ向けですが、日本向けも少しあるそうです。

項さんの工場は、今は捌き切れないくらい注文が多いそうです。しかし、貿易権を持った中間業者の利幅が大きいため、会社はあまり儲かっていません。でも、項さんは特には残念そうでありません。彼らは売るのが仕事、自分は作るのが仕事で、分業でやっているのだと割り切っています。もっとも、資金が50万元あれば工場を大きくして、たくさんの注文を受けられるのにと思っています。
製品を検査している
製品を作っている(写真を撮らしてくれない許さんの奥さん)

項さんは、中国でビジネスをする環境について意見を述べてくれました。彼は、公務員の関与なしでビジネスができる仕組みを作る必要があると言っています。しかし、そのことについても悲観的には考えていません。自分の子供が大きくなる頃は、今よりも公正になっているだろうし、自分も最初は経営が下手だったが段々上手くなったように、国も運営の仕方が次第に上手くなると信じていると言うのです。こういう点では項さんは性急さがないのか、それとも少し諦めが入っているのか私には分かりませんでした。ただ、笑いながら穏やかな口調で語る彼がとても魅力的に見えました。

 

2006年08月23日

茶葉市場

中国には同種の商品を売る店が軒を連ね、その商品の専門市場ができていますが、龍井茶で有名な杭州市には茶を売る店が立ち並ぶ茶葉市場があります。解放路の浙二医院前から南へ入った通りがその市場ですが、たくさんの茶屋が道路に沿って並んでいます。

売っている茶は、地元の龍井茶がメインですが、他にもたくさん種類があって茶の勉強をしている人によれば中国中の有名な茶が大体揃っているそうです。値段は50グラム10元代からありますが、1000元程度の高級茶もあります。頼めばいろんな茶を試飲させてくれます。70元の龍井茶を試飲させてもらいましたが、香りとまろやかさが違っていました。

ここには農貿市場に似た形態の市場もあります。そこでは、茶の他に茶館で出てくるような木の実なども売っています。土産品街と違って、安くていい茶が手に入ると思います。どの店も(店員が)結構感じがいいし、半日は遊べるところです。

 

2006年08月08日

洞霄宮里村レポート

臨安市青山鎮汪家埠から2キロほど山の方へ行くと、洞霄宮里という村があります。人口200人足らずの小さな村です。この村に行ったのは、農地を失った農民の暮らしぶりを見たかったからです。村の人たちは、かつて汪家埠で農業を営んでいましたが、農地のほとんどが経済開発区に収用されて仕事を失ってしまいました。もちろん、農地の使用権を手放したことで、いくらかの補償を政府から受けました。しかし主な生活手段を失って、これからどうするのだろうと疑問に思っていました。

 

村へ着いてまず驚いたことは、ほとんどの家が結構立派で大きく、建設中という家も数軒あって、生活に困っている感じはないし人々の表情も明るかったことです。許校定さんという方の家にお邪魔しました。許さん宅も大きくて、去年新築したばかりだそうです。奥さんと2人暮らしで、60歳を過ぎて年金生活をしています。ご夫妻とも素朴な人の良い感じで、気持ちよく宿泊と食事の提供をしてくれました。

許さん
許さんの奥さん
許さんの話では、この村の人たちは家のようすの割りには裕福でないようです。家は立派でも、これまでの蓄えを家の建設に使ってしまっているからです。生活の手段を失ったのにと思うのですが、税制が変わり貧しい農民からの税徴収がなくなったことが生活の安心を与えたようです。また、経済開発区ができて自分の子供達が地元で働けるチャンスが生まれたことが、村人に希望を与えているようです。そして、子供と同居しなくても、たまに来る彼らのために部屋を用意して置きたいと考えているそうです。
広いダイニング
青山鎮の景色
もっとも、ほとんどが夫婦2人暮らしなのでいつもは家が無駄に大きいわけで、旅行客が来てくれれば貸したいと思っています。洞霄宮里村は、南宋時代に王の別荘があったところらしく、跡地を見に行きましたが確かに景色のきれいなところです。しかし、都会人に農村生活を体験してもらう型のレジャービジネスは多くの村が考えていることで、競争に勝つには工夫が要るでしょう。農地を失って時間をもてあました農民は昼間からマージャンやトランプに興じていますが、本当はこれからどうしたらいいのか分からないのだろうと思いました。
 

2006年06月16日

昌化鶏血石

鶏血石を見に昌化玉山へ行きました。現物を見たのは初めてです。 鶏血石は名前のとおり鶏の血のような色をしています。この赤い色の成分は水銀で、日に当たると色が変わってしまうそうです。田中角栄が訪中したときに、周恩来からこの石で作った判子をプレゼントされ . たことで有名です。


玉山で鶏血石を加工し販売している 邵誠鑫さんを訪ねました。 邵さんは、美術石の本にも取り上げられるほどの優れた技を持つ工芸師です。彼は原石を見て、その色・形・模様の特徴を最大限生かすよう作品をイメージし彫っていきます。今杭州市で開催されている世界レジャー博覧会にも、彼の作品が展示されているそうです。


彼は書籍を取り出してきて、鶏血石や玉山の状況について詳しく話をしてくれました。 昌化玉山の歴史は古く、 1000年前から石の採掘・加工が行われてきたそうです。鶏血石は玉山の代表的な石で、清王朝の時代には一番身分の高い官吏の帽子を飾る石として使われました。石の種類で位が判断されていたのです。玉山では、ほとんどの人が石の採掘や加工・販売に関わっていて、人々の生活は結構良いようです。ここ 10 年来、中国の好景気により玉山石の工芸品が収集や高価なプレゼントの対象になり、需要が高まっているからです。
邵誠鑫さん
邵さんの作品が紹介されている本

しかし、玉山は今大きな不安を抱えています。まず、ここの石は後 10 年で掘り尽くしてしまうそうです。今も、毎日 1000 人近い人が山に入って採掘をしています。裾野が 50 キロに及ぶ山が一面穴だらけになっています。それだけではありません。 邵 さんは、北京オリンピックが行われる 2008 年までは大丈夫だろうが、その後はこんなに山を破壊すると、採掘が一切禁止される恐れがあると心配しています。村人の中には、すでに他の地域に移り住むことを考えている人もいるようです。

鶏血石の原石(値段は6万元)
作品1 代表作「鬼を捕る酒壺」6千字の経文が彫ってある

邵 さんも、今が正念場と考えています。最近、愛着のあった自分の作品 29 点を、 60 万元で手放しました。理由は、石が全く採れなくなるかも知れないので、今のうちに原石を買い溜めして置きたいからです。しかし、これくらいの金額では、原石でも高価な玉山の石をたくさん買い集めることはできません。そこで彼は、原石購入に投資してくれる人を探しています。石が採れなくなれば、それを加工して売ると何十倍もの利益が見込まれるので、効率の良い確実な投資のはずだと言っています。

作品2 「蝉」
作品3 「田螺」

( 2006.6.7  YM)