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2014年05月17日

海外生活のススメ(171)  資本主義 ?

 中国について日本人からよく聞く感想は、中国は社会主義国というけれど、日本より資本主義的に見えるということである。貧富の差が激しいし、人々は金儲けに必死だし、商売っ気の多さを感じるからであろう。気質としては、大阪人に近いように思う。

 でも、こうした中国人の特性は、今に始まったことではなく、昔からほとんど変わらないはずだ。中国の近代史を見ると、こうした商売人らしさは、あまり社会の発展に繋がらず、金銭欲が強いことがプラスに働かないことを示している。

 中国人は、常にカネを儲けることを考えているから、コネを使うことや多少インチキすることもあまり悪いと思わない。しかしそれで、良い結果が生まれるはずがない。環境悪化や、役人の不正、製品の粗悪さは、当然の結果である。

 もっとも、日本もそこそこコネ社会だし、日本人はいつも生活の安定や些細なことを気にしている。そもそも資本主義は、人としての高い倫理観の中から生まれた。それが、資本主義の発展と共に、安定や細かいことに配慮する競争に変わってしまったが、一方で、それだとやはり面白みも変化も少なくなるので、妙に閉塞感を打ち破ろうとしないかが心配となる。


写真)  近代的な文化施設 (大連)



2014年05月01日

海外生活のススメ(170)  関心事

中国人の最大の関心は、おカネと家族にある。その他にはないと言っていいぐらい、この二つに集中している。おカネと家族のことを極度に大事にするのは、中国で生きることのたいへんさを物語っている。他に信用できるものがないのである。

この二つに限定されるので、考え方もとてもシンプルで分かりやすい。そして、他人のことはあまり考えないので、話もストレートで遠慮がなく、ダメ元でいろんなことを要求して来るが、それを拒否したところで別に悪感情を持たれたりすることもない。

そんなんだから、こちらも中国人のことを気にせずに、自分がやりたいようにやれる。人を当てにできないが、自分も当てにされずに済むので、気楽ではある。だが、何か困ったことが起きた時は、不安になる。だから、おカネと家族が大事になる。

ただ、そういう考え方だと、他人との関係で何か価値あるものを生み出すことは、まず難しいだろうと思われる。改革開放以前、中国が発展しなかったのは、そこら辺に理由がある気がする。ともあれ現在は、海外との関係も深まり情報化も進んでいるので、少しずつ変化して行くだろう。人々が何に関心を持つかという問題は、影響が大きい。日本人は何に関心があるのだろう。


写真)  大連港付近