« 2014年02月 | メイン | 2014年04月 »

2014年03月15日

海外生活のススメ(167)  嫌中本

 先ごろ、ネットに「どこが半日?上海の大型書店には日本の本が平積みされていた」という記事が出て
話題になった。日本の書店に「嫌中本」がたくさん置かれているので中国も同じかと思っていたが、一
階の目立つ「新刊本・おススメ本」コーナーに日本の本(の翻訳本)があふれ、しかも反日の本はどこに
もなかったそうだ。

 これについてネットでは、中国は学校の授業やドラマなど反日の内容に溢れており、わざわざ本にする
意味がないからだとコメントする人が多かった。確かに、そういう一面はあるだろう。しかし、中国人にと
っては、そのことと日本から学ぶことが多いこととは別の問題であり、そういう点で、中国人はとても現実
主義的だといえる。

 では、なぜ日本人は、「嫌中本」が好きなのか。どこに、カネを出してもそれを読む価値があると思うの
だろうか。察するに、白人が有色人種に対する人種差別を止められないように、一部の(といっても、商
売になるぐらいに多いのだが)日本人も中国人に対し差別意識が強く、少しぐらいのカネは問題でないのだろう。

 一般に、日本人はアメリカ人を嫌わない。それはアメリカが、政治、経済、文化などいろんな面で日
本より勝っているからであり、やはり上下関係によるとはいえ、十分に合理ともいえよう。ただ、日本人は話すときも、目の前の人との上下関係により言葉を選んでおり、つまり常に上下関係を意識しているが、それだと自分がカワイイから人を悪く思う傾向が出て来やすい。


写真)上海の古い庭

2014年03月01日

海外生活のススメ(166)  同じことをする

中国人は、他人と同じことをすることを好む。たとえば、店先にたくさんの人が並んでいたら、きっといつもより安いか良いものだろうと並ぶ。誰かが良さそうなものを持っていたら、自分も同じか似たものを買おうとする。誰かが儲けたと聞けば、自分も同じことをしようとする。

そういう心理がどこから生じるのか尋ねたことはないが、たぶん他人と同じことをしていれば失敗が少ないと考えているからだと思う。つまり、他人を参考にして自分のことを決めていくという行動パターンであり、したがって、他人の意見に耳を傾けるということでは評価できる。

そして、このことはまた、中国が短期間ですさまじく経済発展したひとつの要因で、中国パワーの秘訣かも知れない。しかし、外野からしたら、多くの人が似かよった思考をするので、人々に対して興味が薄くなり、力強さを感じつつもどこか痛ましささえ覚える。

人は本来、それぞれで、ゆえに他人と同じことをしても面白くないが、一方である程度他人と同調することが求められる。しかし、それには個と個が反発しながらも惹かれるものがあって、さらに良いものを見つけて行く過程が必要なのであり、単なる真似や妥協ではないだろう。


写真)  外国人居住者の多い通り(上海)