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海外生活のススメ(163)  感謝・謝罪の表し方

 感謝や謝罪の気持ちの表し方は、日本と中国で大きく異なる。日本では、誰かに会ったり電話した
とき、最近世話になっていたら、この間はどうも~とお礼を言う。ただ、これは自然に出てくるもので、
言わないと礼儀を知らない奴だとされるという強迫観念からではない。そういう意味では、別に変で
ない。

 これに対し中国では、お礼を2度言うことは、ほとんどない。なぜなら、中国では2度目のお礼は、ま
た次もよろしくという催促の意味になるからだ。だから、2度目のお礼はいわば禁句であり、日本人が
中国へ来たら戸惑うのも当り前だ。欧米でも、礼は何度も言わないので、日本が他と違っていること
になる。

 謝罪についても、全然違う。日本では、誰かがミスしたり酷いことをしても、謝ったらもういいよと許す
のが美徳である。だから、いつまでも文句を言うと、逆に被害者が悪い人間になってしまう。これに対
し中国では、なかなかミスなどを認めようとしないが、本当に悪いことをしたら何度でも謝るのが文化
である。 

 この違いが、日中戦争についての謝罪の問題でも出てくる。日本人は、すでに謝ったじゃないかと思
っており、何度も言わせるのかと怒るが、中国人からすれば、本当に酷いことをしたのだから、何度でも
謝るのが当然であり、そういう姿を見たら許そうと思うのである。では日中戦争の場合、どちらの謝罪
方法を採るべきだろうか。


写真)  歩道に野菜・果物・魚介類の市場がある。 (大連)





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