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海外生活のススメ(162)    戦後処理

 首相が靖国参拝すると、領事館から中国内における対日感情の悪化が懸念されるので、注意してくださいとメールが届く。だが、こういうメールを見ても、じゃ注意しようという気にはなれない。たとえ行政のトップであろうが、単なる私的行為の所為で、自分の行動が制限されてしまうのは、非常に不愉快だからである。

 靖国参拝については、政教分離に反しないかとか、参拝を目指す政党を国民が選んだから約束を履行しているに過ぎぬとか、他国が批判することについては内政干渉だとか、分祀したほうがいいなど、これまでいろいろ争われ、論議されて来たが、ほとんど何の問題解決にもなっていない。なぜ、いつまでもうやむやな状態なのか。

 靖国問題だけではない。教育現場での国歌斉唱、従軍慰安婦、改憲論、歴史教科書や政治家の歴史認識など、こうした問題が起こるのは、戦後、日本がアメリカに従うことをして来ただけで、戦争について自らの手で決着をつけていないからだろう。つまり、我々日本人はまだ戦後処理を済ませていないのである。では、なぜ処理をしようとしないか。

 けだし、日本人は何かに従うことができても、主体的に何かをすることが苦手なのであろう。今の日本の諸状況も、こうした日本人の性格が影響している気がする。我々は、どうすべきだろうか。変化を生むために、誰かが頑張ってくれるのか。靖国参拝を、中国や韓国が如何に強く批判するかとか、アメリカが何とコメントするかが大事ではない。日本人自身が、どう思うかである。


写真)  必要性があるのかなあ?という海へ延びる道路の建設  (大連)




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