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2014年01月13日

海外生活のススメ(163)  感謝・謝罪の表し方

 感謝や謝罪の気持ちの表し方は、日本と中国で大きく異なる。日本では、誰かに会ったり電話した
とき、最近世話になっていたら、この間はどうも~とお礼を言う。ただ、これは自然に出てくるもので、
言わないと礼儀を知らない奴だとされるという強迫観念からではない。そういう意味では、別に変で
ない。

 これに対し中国では、お礼を2度言うことは、ほとんどない。なぜなら、中国では2度目のお礼は、ま
た次もよろしくという催促の意味になるからだ。だから、2度目のお礼はいわば禁句であり、日本人が
中国へ来たら戸惑うのも当り前だ。欧米でも、礼は何度も言わないので、日本が他と違っていること
になる。

 謝罪についても、全然違う。日本では、誰かがミスしたり酷いことをしても、謝ったらもういいよと許す
のが美徳である。だから、いつまでも文句を言うと、逆に被害者が悪い人間になってしまう。これに対
し中国では、なかなかミスなどを認めようとしないが、本当に悪いことをしたら何度でも謝るのが文化
である。 

 この違いが、日中戦争についての謝罪の問題でも出てくる。日本人は、すでに謝ったじゃないかと思
っており、何度も言わせるのかと怒るが、中国人からすれば、本当に酷いことをしたのだから、何度でも
謝るのが当然であり、そういう姿を見たら許そうと思うのである。では日中戦争の場合、どちらの謝罪
方法を採るべきだろうか。


写真)  歩道に野菜・果物・魚介類の市場がある。 (大連)



2014年01月01日

海外生活のススメ(162)    戦後処理

 首相が靖国参拝すると、領事館から中国内における対日感情の悪化が懸念されるので、注意してくださいとメールが届く。だが、こういうメールを見ても、じゃ注意しようという気にはなれない。たとえ行政のトップであろうが、単なる私的行為の所為で、自分の行動が制限されてしまうのは、非常に不愉快だからである。

 靖国参拝については、政教分離に反しないかとか、参拝を目指す政党を国民が選んだから約束を履行しているに過ぎぬとか、他国が批判することについては内政干渉だとか、分祀したほうがいいなど、これまでいろいろ争われ、論議されて来たが、ほとんど何の問題解決にもなっていない。なぜ、いつまでもうやむやな状態なのか。

 靖国問題だけではない。教育現場での国歌斉唱、従軍慰安婦、改憲論、歴史教科書や政治家の歴史認識など、こうした問題が起こるのは、戦後、日本がアメリカに従うことをして来ただけで、戦争について自らの手で決着をつけていないからだろう。つまり、我々日本人はまだ戦後処理を済ませていないのである。では、なぜ処理をしようとしないか。

 けだし、日本人は何かに従うことができても、主体的に何かをすることが苦手なのであろう。今の日本の諸状況も、こうした日本人の性格が影響している気がする。我々は、どうすべきだろうか。変化を生むために、誰かが頑張ってくれるのか。靖国参拝を、中国や韓国が如何に強く批判するかとか、アメリカが何とコメントするかが大事ではない。日本人自身が、どう思うかである。


写真)  必要性があるのかなあ?という海へ延びる道路の建設  (大連)