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2013年09月17日

海外生活のススメ(155)  インフレ国家

 中国は、明らかにインフレ国家である。住宅価格がとんでもない状況になっており、住宅所有者の含み資産が大幅に増えて裕福になり、モノの値段も年々上昇している。以前は、モノによっては日本の方が安いと思っていたが、今は、食べ物以外はほとんど変わらないと感じるくらいに、いろんなものが高くなっている。

 しかしそうなると、住宅価格がこれ以上上がったら、あるいは逆に住宅価格が急に下がり始めたらどうなるだろうという不安が起こって来る。インフレ&バブル崩壊とか物価が下がって景気が大幅に落ち込む可能性が考えられるからである。したがって、住宅価格は今後、横ばいか徐々に下がって行くのが最良なのである。

 一方ではまた、こうしたインフレ状況により、低所得者は住宅購入どころか生活自体がたいへんになって来ている。国全体としては豊かになったようでも、反って生活が苦しくなっている人々がたくさんいるのである。だから、中国の課題は、今後大きな景気変動を起こさないで、いかにして貧しい人達を救うかにある。

 ところで、日本の今の政治課題は、中国のようにインフレ国家にして、景気を良くすることにある。つまり、インフレを誘導し、購買行動を起こさせ、景気を引き上げようというものだが、インフレで購買意欲が増すというシナリオはかなり疑問であろう。その上消費税も引き上げるとなれば、一気に消費が冷え込む恐れがある。比較すると、中国の方がまだ望みがある感じがする。


写真)楓涇(上海近郊)



2013年09月05日

海外生活のススメ(154)  自由さ

 中国での生活を始めたのは、日本よりも中国が面白そうだと思ったからだ。その判断の正否については、実際にどのように暮らしているかによるだろうが、それなりに楽しんでいるので誤ったとは思わない。しかし、だからといってずっと中国に居るかどうかは分からない。もっと面白そうなところがあれば、いつでも移るつもりだからだ。

 そういう意味では、日本も移動先の候補ではある。ただ、まだ日本へ戻る(「行く」という感覚に近いが)気にはなれない。日本には良いものがたくさんあるのだが、それだけでは戻る理由にならない。やはり、住むかどうかの鍵は、そこで何かして楽しめるかどうかになってしまう。

 今の日本は、総体的にいろいろ煩わしくなっている感があり、実力以外によほど胆力がないと上手く行かないようで、日本でやれる自信が出て来ない。子細なことについてまで合理性の疑わしい規範や慣習があって、それを当たり前とする社会ではどうにも楽しめそうにないのだ。

 それはさておき、将来、どこに住むか分からないが、いろんな国に慣れておけば選択肢が拡がると思っている。しかし、それだけのために、あちこち行くのではない。今いる中国も、住み易さにおいては日本より自由でリラックスできる。それは法概念とは違う意味の自由であるのだが、本来、そうした意味の自由さも大事なのだと思う。


写真) 静安寺(上海)