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2013年08月17日

海外生活のススメ(153)  民度

 最近中国人が、公共の場や旅行先で、マナーが悪かったり、思慮分別のない行為をしたというニュースが多い。他人の迷惑を顧みず、身勝手な行動をする人がいて、それが許容範囲を越える不快さであるからだが、当の本人らは揃って、仕方がないことだとか、みんな同じだなどと自己の行為を正当化している。

そのため、日本などの外国からは、中国人はマナーがなってない等の批判が起こり、民度の低さが話題になっている。もっとも、中国国内でもそうした批判はあり、ネット等で同じ中国人として恥ずかしいなどのコメントが多い。つまり、中国国内にも良識派がいて、外国人と同じように思っている人がいるのである。

昔は日本人も、外国へ行けば大声を出したり、道路等にゴミを平気で捨て、人前で痰を吐き、手鼻をかんだりしていたが、ここ数十年でそういうことはほとんどなくなった。これは、教育水準、文化水準が上がったからだが、昔は中国人と同様、そういう行為はみんながやっていたことで、違和感がなかったのである。

仕方がないとか、みんな同じというと、言い訳みたいに聞こえるが、中国社会を見ていると、それらが嘘でないことがよく分かる。マナー違反をしている人が特殊なのではなく、民度という言葉のとおり、中国がそういう実態の社会なのである。ただ、マナー違反の被害に合うと、その個人に文句を言いたくなるのであるが、、、。


写真) 野菜市場


2013年08月01日

海外生活のススメ(152)  不動産の価値

 杭州では、2002年頃から不動産バブルが始まった。上海などと同じく、温州人が不動産購入ブームに火を付け、この町でもたくさんの不動産長者が生まれた。ここ1~2年は景気がやや後退し、一部の建築工事が停止しているが、それでも住宅価格は高止まりしたままで、主要都市と似た状況となっている。

 現在の不動産価格は、ピーク時ほどではないが、それでもまだバブル状態にあり、例えば市内の高級マンション街では、築数年の100平米ほどの中古マンションが、600万元(1億円)近い値段がついている。ただ、こうした物件も日本人の目から見れば、実際の価値はその5~10分の1程度にしか見えない。

その理由は、中国のマンションが、一般に基礎がしっかりしてなく鉄筋の量も少ないので30年位の寿命であり、また内装も安っぽい建築資材を用い雑に造られていて、高級感がほとんど感じられないからである。しかも、平均所得や物価水準を考えれば価格の不合理さは明らかなのだが、人々は理性的でなくなっている。

これは、中国人が堅固で欠陥が少なく長年住める住宅とか、良質の建材による仕上がりが綺麗な住宅を知らないので、質に対し価格が高過ぎるという感覚が希薄なのだろう。しかし、価格の高さは人がいかに「住」」を重視するかを示すものでもあって、ゆえに価格が高過ぎるのは庶民に大きな不幸をもたらしている。


写真) ハロン湾