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2013年04月28日

海外生活のススメ(145)  中国の教育

 中国の教育の一番の特徴は、教育の中身が記憶中心であることだろう。大学でさえ、試験問題のほとんどが、記憶すれば高い点数が取れるものであり、学生は試験前になると教科書やノートをただ覚え込む。だから、かなりの根気が要るようだが、学生は慣れており、あまり苦痛とは感じないようだ。

学生の評価は、試験の点数がほとんどを占めて、レポートや授業中の発表はあまり重視されない。評価はその後の就職や進学に大きく影響するので、学生は試験の結果にこだわる。ただ、記憶に力を入れるので、イメージしたり、吟味し疑問に思うことが疎かになって思考の訓練にならず、その分面白みも減る。

こうした教育は、彼らの将来にも影響を及ぼしている。社会人になり、問題に出くわしても、考えようとしないで周囲を見渡し正解を探そうとする。建造物、商品、論文、デザインなどの著作物、ソフトウェア、ビジネスモデルなど、あらゆる物がコピーされるのも当然だと思う。個性や独創性は、ほとんど見当たらない。

教育は、やはり思考することによる面白さが大事で、かつ最後は役に立たないと意味がない。現在の中国の教育は、こうした本来のあり方から遠く離れてしまっているが、現状を問題視する意見すらほとんど聞かない。だから、もはや個人で努力するしかないが、知らないうちに身に付いたことを匡して行くのはたいへんであろう。


写真)  ベトナム


2013年04月11日

海外生活のススメ(144)  素晴らしい日本(3)

 危機を感じたら小さな声でも上げるべきだが、そんなちょっとしたことでも、実際にやるのは難しい。日本では、問題を発見しても、悩みを見せながら黙っているというのが大人のやり方だからだ。だから、小さな声を上げれるようになるには、まず日常的な人間関係の基本から変えなければならない。

 例えば人と話をするときも、内容が大事であるとか、相手が大事な人であるならば、小さな違和感でもそれを流さないことだろう。そして、それを相手に伝えて、何かを生み出そうとしたり、より深い関係を築こうとする姿勢が必要だと思う。そういう生産的な行為をするのだろう。

 もっとも、相手からすれば、そんなことをされるのは煩わしくて、面倒な奴だと敬遠されたり、ときにはまるで危険人物であるかのような酷い誤解を生むかも知れない。しかし、そこで挫けてはならず、無駄とかマイナスの結果を怖れずに、自分の気持ちや信念を表現するしかない。

 そうやっていれば、人におもねらない生き方は、いつしか共感を呼び、周囲も認めるようになるだろう。そして、多くの人がそんな風に小さな声を上げるようになれば、組織は大きな失敗を犯さなくなる。日本が本当に素晴らしい国になるには、個々人のそうした努力が欠かせない。


写真)  カンボジアの孤児院