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2013年03月30日

海外生活のススメ(143)  素晴らしい日本(2)

日本の現状に対する危機感覚が弱いと言ったが、もちろん問題の深刻さについて、分かっている人もたくさんいる。しかし、そういう人も(組織も含め)、余りそのことを言おうとしない。それは、危機感を与えれば混乱を生むとか、好転するかも知れないとか、自分だけではどうにもならないなど、言わないことを正当化している。

 しかし、危機的なことを、言うか言わないかの差は、物凄く大きい。日本では、このことに触れるとヤバイかなという場合、言わない方が得策だとして、黙るという選択をする人が多い。組織に、ヤバイことを口外すればそこに居られなくなるという隠蔽を強いるルールがあるためで、それは保身と責任感の欠如から来る。

だが、危機的なことは必ずオープンにするという、たったそれだけのことで、大きな問題は大概分防げるはずだ。勿論、オープンにするのは、まずは危機を招いた当事者である。次に、それを知りえた者、例えばメディアなどである。その他は、明らかになったことに関心を持って、事態がどのように処理されるのか見てればよい。

そして、危機をちょっとでも感じたら、小さな声でも上げるべきだろう。たくさんの声が上げれば社会は変わる。人間のやることなのだから、誰にでもミスはある。だから、大きな問題にならないようにすれば良いだけだ。世界には、声を上げようにも、上げれない国もある。上げれる国のメリットを活かさなければ、文句を言わないことがそれを容認したことになってしまう。


写真)  周庄


2013年03月12日

海外生活のススメ(142)  素晴らしい日本

日本の良いところは、数え切れないくらいある。まず、食べ物の美味しさは、間違いなくトップクラスであろう。日本食は、美味しいだけでなく、安全で体にもよい。豊富な食材に加えて、人々が長い年月を掛けて、健康によいものを求めて来たからであろう。食にも、日本人らしいこだわりの姿勢が見られる。

気候や自然環境もほぼ申し分ない。四季があって洪水量も多く、緑豊かで、清らかな河川、安心できる水、肌によい湿度、きれいな空気がある。四方を海に囲まれ、気温は温暖でゆっくりと変化し、体への負担は小さい。町はきれいで、道路にもゴミは少ない。地震だけは困りものだが、他の災害は凌げないことはない。

経済状況は、都市部も田舎も低迷気味だが、普通に暮らして行くには十分である。治安はどこよりもいいし、人情もある。サービスはよく考えられて行き届いており、不便を感じることはほとんどない。政治家や官僚の能天気さぐらいしか不満はないし、こんな素敵な国から、どうして脱出する必要があるだろう。

しかし日本は、そうした恵まれた環境にあるので、快適さ、安全などが当たり前過ぎる。そのため、反って人々の危機感覚が弱まっており、他にたいへんな問題を抱えていても、それをあまり感じないでいる。であれば、不便で危険な海外生活など望むべくもないだろうが、もし感覚を変えようと思うなら、海外に出るのは実に簡単でいい。


写真)  キッズハウス 富裕層の子供が通う(杭州市)

2013年03月03日

海外生活のススメ(141)  環境汚染

中国の大気汚染が、大きな問題になっている。北京では、PM2.5の濃度が環境基準を超える場所が多数あり、人々の日常生活や高速道路、飛行機の運行にも影響が出ている。大気汚染は、北京だけに止まらず、中国のほとんどの大・中都市において少なからず発生しており、すでにそのために体調を崩している人も多いと聞く。

 中国の環境汚染は、大気だけに止まらない。主要河川は、すべてが汚染問題を抱えている。湖、近海も汚染が酷い箇所が多い。地下水は約3分の2の都市で深刻な汚染、3分の1の都市も軽度の汚染がある。土壌も耕地面積の5分の1が重金属汚染の影響を受けており、また工場・ゴミ処理場周辺の汚染も深刻である。

こうした環境汚染は、鉱物採取現場や工場における環境対策の遅れ、環境負荷の高い農耕牧畜など、経済発展を環境保護より優先させたことや、ほとんどのゴミが処理されずにただ積み上げられるか、埋められてきたことによるものである。自然環境の回復には、多くの費用と時間を要し、健康被害は回復そのものが難しい。

 
 中国は、世界第2位の経済大国となったのは良かったが、そのために世界で最も環境が破壊された国になった。だから、今後は環境を回復させるために莫大な費用を要し、また公害病の救済に当たらなければならない。中国のこうした状況は、経済発展、グローバル化、情報化、自由貿易などについて、その意義を深く考えたが良いことを示している。


写真) 西湖 (杭州)