海外生活のススメ(97) 人材誘致
中国は、今、世界中から優秀な頭脳の持ち主を、アメリカ並みの待遇を用意して集めている。確かに、自国民を一流の大学へ留学させ育てるより、どこの国からでも良いから、そういう人を連れて来た方が早い。現代は、外国人であるということはあまり意味のないことだ。
成功者が自国民である必要がないことをいち早く容認したのは、アメリカである。世界中から優秀な人材を集め、その開発するテクノロジーに多くの国民がぶら下がって生きられるようにするためだ。アメリカは、自由さやドリームを謳いながら、海外の研究者に愛国心を捨てさせて来た。
それと同じことを、中国がやろうとしている。したがって、日本のようにせっかく自分が開発した技術も、大学、会社や上司に横取りされてしまうのだったら、中国へ行ったが良いと考える人が増えて来るのは当然だ。今後、いい人材がどんどん中国へ来ることになるだろう。
日本もまだ元気だった頃に、同じことをやれば良かっただろうが、如何せん純血主義を採ってしまった。中国はそうした自惚れたことはせず、非常に現実的だ。ヘッドハンティングが盛んになれば、日本の「国民の教育の質を上げる」という目標は甚だ空しいものになろう。
写真) ホーチミン市中心街(ベトナム)