海外生活のススメ(95) パクリ
中国では、パクリが横行している。このことは、特に海外メディアがうるさく取り上げているが、最近は中国国内でも「情けない」というような否定的な意見が目立つ。パクリは、大学教授の論文、ハイテク製品の技術、音楽などの著作権物など、あらゆるものに及んでおり、中国自体の特徴のようになっている。
ひとつには、何かを創造できるような教育がなされておらず、高学歴の人も創造性がないのが普通だからであろう。記憶中心の教育で、記憶力の優れた人が有名大学に入ることができて、大学でも記憶中心の授業がなされる。大学の先生も創造性がないから、学生を育むことができない。
また、中国はまだ技術等のレベルが低いから、外国の好いものを真似るだけで、中国でトップクラスになれるという現実がある。それだけ、上位の方は競争がない真空状態であり、こうした環境では真似たことがバレなければ一躍一流人になれるので、パクリの誘惑に駆られてしまうのだろう。
その上、苦労するよりも、楽をして大きな成果を得ることが賢いという考えがあることも、パクリが悪いという意識を弱めている。しかし、こうしたパクリを生み易い環境では、高い技術は出てこないし、パクリも容易に無くならない。そうであれば、物価の上昇によって中国の発展も止まる。新興産業の育成は欠かせない。
写真) 黄山(中国)