海外生活のススメ(94) 格差社会
中国は所得格差が問題だと言われているが、他の面でも格差が見られる。例えば、銀行にはVIP専用の窓口があって、一般の人がたくさん順番待ちしていても、彼らはすぐに対応してもらえる。しかも中国では、それが堂々と表示され、すぐ見えるところにあって、格差がごく普通なことであることが分かる。
格差の扱いは、銀行だけに止まらない。レストランにもVIP専用の個室があったりする。しかし、最も格差を感じるのは病院である。中国の病院は日本に比べかなり不衛生で、かつ医療技術、医療機器もかなり劣っている。しかし、それは一般人相手の病院のことで、富裕層用の病院は日本とほとんど変わらない。
中国では、金持ちは鼻持ちならないほど驕っており、カネがあることを示そうとし、一般大衆と違うところを見せたがる。そうなると、金持ちを特別扱いする商法が成立するわけで、一流ブランドの商品、特別待遇が多いのもそれが大きな理由であろう。格差の酷い現実は、中国では欠かせないものなのかも知れない。
これまで日本は格差を嫌い、できるだけ格差のない社会を築こうとして来た。しかし、アメリカ産の経済理論を盲目的に信じた首相もいたし、デフレになって格差が拡がっている。もっとも、中国で格差が人々にやる気を起こさせているかは分からない。しかし、格差が大っぴらで、競争社会であることを感じざるを得ない。
写真) 黄山(中国)