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海外生活のススメ(92)  試練

今、中国の景気見通しについては、見解が分かれている。ひとつは、GDPは少し下がるが、ソフトランディングするというものであり、この考えが主流である。もうひとつは、景気は、ハードランディングはしないにしても、かなり冷え込むのではないかという予測である。こちらは、今のところ少数派である。

 多数派は、不況になれば金融を緩和して、積極的な財政政策を実施すればよく、中国政府はそれが可能な体力&状況にあり、コントロールは比較的容易だと見ている。それに対し少数派は、高金利、高賃金、高原材料によるコスト高と欧米の消費低迷、元高により収益が落ち込み、コントロールは容易でないと見る。

 少数派はまた、不動産不況の影響が富裕層に及び、深刻な事態になることを危惧している。これに対し、多数派はそこまで徹底した不動産価格の抑制はしないで、すぐにも規制を緩めるはずだと見ている。だが、この点については少数派の意見が正しい。今、不動産価格を元に戻したら、この国はバブル崩壊を避けられない。

今までは、景気とインフレのどちらを優先させるかの選択だったが、これからは不況とインフレが同時に起こるのでどうするかの問題になって来る。後者の方が問題が難しく、解決にはイノベーションが欠かせない。ハードランディングするかどうか分からないが、中国が大きな試練を迎えることは確かだと思われる。


写真)  メコン川 (ベトナム)


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