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2011年09月23日

海外生活のススメ(84)  官僚の失敗

日本の官僚が真に優秀かどうかについて言えば、私はノーだと思う。例えば一番優秀な人材が集まっていると言われる財務省は、国家財政を破綻が避けられない状態にし、更に国民が懸命に稼いだ外貨をアメリカの言うままに、弁済されるはずもない米国債の購入に当てており、考えて仕事をしているとは思えない。

経産省は原発、厚労省は年金など、どの省庁もとても大きな失敗をやらかしており、国民にとって信頼の置ける省庁は一つもない。優秀だと言われる人の集まったところが、なぜこうも愚かな結果しか出せないのか。政治家と似たり寄ったりで、酷い結果に対して果たして真に自責の念があるかさえかなり疑わしい。

やはり、官僚は高学歴というプラチナチケットを活かし、安泰と出世を目指すという欲求で動いているのだろう。しかも、自分はエリートという自覚があり、権限を意の向くままに行使してよいという傲慢さがある。機能不全な仕組みとなっており、どうしても失敗する構造になっていると考えるべきなのである。

今の事態は、皆が政治家や官僚に期待し過ぎたツケだとも言える。日本の再生はあり得るのか。あり得るとすれば、どこからどういう形で出てくるのか。政治家、官僚が期待できなければ、地方、企業、大学、個人しかないが、今はネット社会だから、いろんなものが結びつき、その動きが急速に拡がる可能性がある。外国人も、その可能性がないとは言えない。


写真) ロイヤルパレス プノンペン(カンボジア)



2011年09月12日

海外生活のススメ(83)  華やかさ

中国の若者は元気を失いつつある。その理由は、彼らは幸福になるには経済的豊かさが不可欠と考えており、現状から見て大学に入り就職しても、良い未来が待っているとは思えないからだ。具体的に言うと、大卒でも良い仕事に就く可能性が高くないし、またどんなに働いても家が簡単に買えそうにないからだ。

経済発展が著しい中国ではあるが、実は大卒にふさわしい仕事は余り多くない。産業が高度化されておらず、高い知識、スキルを要求される仕事が少ないのである。また、近年、中国はインフレ状況にあるが、大卒数は増える一方なので、ここ何年も初任給は変わっておらず、単純労務の賃金だけが上昇している。

更に彼らの希望をなくさせているのは、都市部では頑張っても家が買えそうにないことである。既に家を所有している人は、ほとんどが親の力によるものであり、自力というのは少ない。だから、親の援助が得られない若者は、将来に対する不安どころか、やる気を失い掛けているのだが、気持ちは分かる。

しかし、希望が人のやる気の原点だとしても、経済的豊かさだけが人を幸せにするという思い込みが良くないのであり、他に希望を持とうとしないことが問題である。冷静になれば分かるはずだが、突然の景気が生んだ華やかさに目が行ってしまって、また個性のなさが道を閉ざしていて、味気ない生き方になっている。


写真) アジュラホー ヒンドゥー寺院 (インド)



2011年09月01日

海外生活のススメ(82) ビジネスアイデア

中国で、ビジネスを始める日本人はたくさんいるが、ほとんどが上手く行っていない。原因は、国情が違うなどいろいろあるだろうが、一番の失敗原因はビジネスを舐めているからだと思う。まず、日本人は先進国から来たという意識があって、自分たちは経済・経営の観念が高いと思っているが、それは認識が間違っている。

 日本から中国へしばしば経済視察団が来る。中国の繁華街や有名デパート、スーパー、工場団地などを見て回るのだが、大体観光旅行で終わる。そんなものを見ても、良いビジネスアイデアが浮かぶはずがない。中国にある程度住んだとしても、余程優れた感覚を持っていない限り、普通はすぐにアイデアは出て来ない。

 日本で新たなビジネスを立ち上げるのが難しいように、中国でもいろんなビジネスが既に行われており、日本流を持ち込むだけで上手く行くものではない。なのに、いとも簡単に「こうすれば、絶対に上手く行く」と考えてしまうから、失敗に終わる。深く考えないといけないのに、それをしなかった時点で失敗が確定している。

 中国より10年遅れていると言われるベトナムへ行っても、おそらく良いアイデアは浮かんで来ない。そんなに簡単だったら、みんなベトナムに行ってリッチになればいいはずだ。もっとも、カンボジアのような何十年も遅れている国へ行けば、それこそドラマ「仁」の世界で、アイデアは自然に出て来るかも知れない。でも、それはアイデアの問題がクリアされるだけで、そこから解決すべきことがたくさんある。


写真) ブッタ ガヤ(インド)