海外生活のススメ(76) 若者の関心
仕事柄、中国の若者と接する機会が多いが、非常に残念に思うのは彼らの頭の中にほとんど金儲けのことしかないことだ。しかも、誰かから教えられたように金儲けの手段は不動産投資と決まっており、家を持つことが結婚の条件ということもあって、家の頭金をどうしようかと考えており、そのことしか関心がない。
結婚するために何としても家が欲しいとか、結婚するなら家を持った男性と結婚したいという気持ちは、そうした考えが社会に蔓延しているので一応理解しよう。また、住宅の価格が異常に高く、カネがたくさん必要であり、頭が痛いのも分かる。しかし、それらをすべて不動産投資で片付けようするのが分からない。
不動産投資が人気があるのは、誰しも家が欲しいので家の価格は上がり続けるし、特別な能力は不要でただ買って売ればよく簡単だから、というものである。手っ取り早く楽して儲けたいという中国人の考えにぴったりであり、このスタイルが拡がったのは当然だろう。しかし、それを大多数の人が実行したらどうなるか。
今、中国経済は今後の情勢が非常に注目されている。それは、どのくらい景気が後退するか、ハードランディングするかという関心に止まらず、中国が発展を続けて本当に先進国になれるか瀬戸際だとか、一時的な繁栄に終わり環境が世界一破壊された国になるという人もいる。最後の見解は言い過ぎとしても、若者が不動産投資にしか関心がないようでは、先進国になるとしても遠い先のことのように思える。
写真) 輪タク。タクシーの6割ぐらいの料金である。