海外生活のススメ(62) 電気自動車
中国は、第12次5カ年計画で、省エネ・環境保護、次世代通信技術など7つの戦略的新興産業の水準を引き上げるべく、資金面と政策面で支援を与える方針である。これらのうち、電気自動車についてはコアとなる電池技術がボトルネックとなっているにも拘らず、特に力を入れようとしており注目を引く。
近年、中国では車が急速に普及し出しているが、石油の約半分を輸入に頼っているから、今後車の需要が増えれば石油価格の上昇が確実なだけに、社会の発展に大きな制約になることが予想される。これからの経済成長は、高い資源コストという制約が付いて回るから、これを回避する方法を考える必要があるのである。
電気自動車にすれば、比較的豊富な石炭資源を使えるというメリットがあるし、リチウム電池などの高性能の電池を開発すれば、仮に電気自動車が普及しなくても、数億台もある電動自転車に使えるという読みがある。また、電池の性能が上がることは、広大な国土を持つ中国にとって、その活用余地が大きい。
さらに、電気自動車の開発は、不可欠とされるレアアースやリチウムを自国で安く調達できる強みがある。環境問題に役立つし、石油価格が上がればマーケットは大きいし、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギー産業を発展させることとリンクさせることが出来る。だから、こうした好条件があって、コア技術はあちこちから申し出があると踏んでいるのだろう。
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写真) 風洋樹(寧波)