海外生活のススメ(57) KFC
杭州駅の構外にKFCがあるが、この店では深夜になると客でもない人がテーブルに座っている。おそらくホテル代を節約するためだろうが、客でないことは明らかなのに、店員は客が少ないこともあって文句を言わない。日本では、客の振りして座わる人はまずいないだろうが、仮にいたら店員がすぐに出て行けと言うだろう。この違いは何だろうか?
また、杭州駅には浮浪者がたくさん住み着いている。しかし、彼らが日本のように浮浪者狩りにあったというのは聞いたことがないし、そんなことは中国でありえない気がする。これは、ひとつには貧しい人が多く、浮浪者が珍しくないというのもあるだろう。
しかしそれだけではなく、KFCの件についても、店員が文句を言わないのは彼らが怠けているのではなく、貧しい人達に対して寛容だからだと思う。おそらく、貧しさというものがとても身近なものであり、それゆえ人に冷たくしないのだと思う。
日本人は、豊かさが当たり前になり、貧しい人は軽蔑の対象になっていて、彼らに対する見方が冷たいように思う。中国人は一見優しくないようだが、犯罪者に対してさえ同情心を抱くぐらいで、貧しい人に対しても可哀想だという気持ちを持っている。公共のマナーは酷いが、心貧しくないところがある。
写真) 故宮