海外生活のススメ(55) カップル文化
最近、若い男性が自分の恋人の小さいバッグを持ってあげたり、靴紐を結んであげたり、バスの始発駅では一緒にバスに乗り込んでバスが出発するまで一緒にいたりするのを見かける。靴紐を結ぶのは、今のところ上海と杭州だけで流行しているらしいが、中国を代表する2都市で起こっているので、これからあちこちに拡がるかも知れない。
また、女性が欲しい物があるけどカネがないと言うと、男性がこっそり買って来てプレゼントするというのもあるようで、若者にとってはこれが男性の理想像として写るらしい。しかし、こうした恋人への親切のやり方は、若者が独自に考え出したものではなく、おそらく子供の頃、自分が親から受けた愛情表現であるに違いない。
だから、これらは中国人にとってはあまり抵抗がないのだろうが、異国人の私にとっては、自分がしたいと思わない行為ばかりである。もっとも、カップル文化の中には他国のものなのに受け入れられているものがある。例えば、レディファーストの習慣である。これはアメリカで庶民の間に広まったインチキな男の優しさだが、西洋かぶれは真似る向きが多い。
ただ、そういうのは何となく情けない気がしてならない。こうしたマナーや習慣は、たとえ自国のと違っていてもあまり問題にする価値がなく、外国人が真面目に真似るようなものではあるまい。本来、相手のことを考えていれば自分流で良いはずだろう。
写真) 夜間道端で物を売る人