海外生活のススメ(52) 政府に頼らない
日本では、中国人は自国政府をあまり信頼していないと聞いていたが、実際に中国人といろんな問題について話をすると、「それは政府が考えています」とか、「政府がきちんとやってくれます」と言う人が多い。一体どちらが本当か長いこと疑問だったが、最近ようやく謎が解けた気がする。
上の二つの見解は一見正反対だが、実はどちらも間違っていないと思う。その理由は、中国人は日本人に比べて自国政府に対する期待や要求が低いから、日本人からすれば政府をあまり信頼していないように見えるが、中国人からすれば結構良くやっているということになるのであろう。
このように、中国人は政府に対しあまり批判的でないが、日本人はそういう中国人を見て、自分たちの方が理知的で政治意識が高いと思ってしまう。しかし、それは全く見当外れとまでは言わないが、重大な視点が欠けているように思える。
それは、人口が多い所為もあるだろうが、中国人は政府に頼って生きて行こうとはしていないことである。逆に、日本人は政府に頼る気持ちが強く、自然と批判的になっているように見える。日本人の政府への依存体質がどうして生まれたのか知らないが、日本のマスコミが薄っぺらな政治批判をして、そうした傾向を助長しているように感じる。
写真) 休日の朝、太極拳をする人たち