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海外生活のススメ(45)  主役交代

中国の株式は、去年の11月に政府による不動産投資への融資規制が発表され、次第に下がり始めた。その後、この政策の影響を受ける不動産株、銀行株だけでなく、他の業種も一斉に下がり出し、そのため「株は難しいが、不動産売買は簡単だ」という人々の認識さえ生まれ、反って不動産投資が増した。

おまけに、春には株の信用売買や先物取引が始まって株価の動きが怪しくなり、好景気で企業業績が期待されるのに株価は逆行するので、ますます人々の株離れが起こり、「金持ちは不動産売買しかやらない。株は貧乏人がやるもの」という言葉すら聞かれるようになった。

しかし、6月末に農業銀行のIPOが決まり、政府が保険会社の株式投資比重を最大20%まで認めることを発表したら状況は一変した。センチメントが変わり出来高が増え、株価は反転し、今年最安値からすでに300ポイント以上値を戻した。これは、どういうことなのか。

思うに、不動産価格は上がり過ぎているが、これまで景気を引っ張って来た不動産の価格が下がると消費が落ち込む。そこで、そうさせないために不動産価格が下落するタイミングを見て、不良債権が増える銀行を上場させ資金を集める一方、株が不動産に替わる景気拡大のエンジンとなるようにしたのだろう。


写真) 円明園(北京)


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