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2010年06月27日

海外生活のススメ(39)  中国に住む良さ

中国に長く居て日本に戻る気配がないので、日本の知人からときどき中国の何がそんなに良いのかと訊かれることがある。そんなときいつも返答に困るが、中国に住むことの一般的な良さは説明できても、自分にとってどうかはいろいろ変化するし、簡単に説明しにくい。

中国の良さというとき、普通は日本と比較した話しをしている。例えば物価が安いというのも、日本と比べたものである。知人の質問も日本との比較を尋ねたものであるが、私は最近どちらかというと、日本と中国の比較でなく、中国の少し前と今の状況を比べることが多い。

 中国の変化に関心があるのは、変化が激しく、予測できない部分、危惧される部分も多いが将来性もいろいろ感じて魅力的だからである。また、外国の成功例や失敗例を参考にしながらどのような社会運営をして行くのか、特にどのような経済政策を行うのか興味があるからである。

 さらに、世界との関係では、中国がアメリカ、西洋に隷従しないで東アジアの独自性、自律性を維持する一方、協調的、開放的な関係を創造することできるか注目している。それに外国人なら誰でも関心を持つように、中国人が果たして社会的文化度を上げることが出来るかについても当然興味がある。


写真)  上海万博2


2010年06月19日

海外生活のススメ(38)  里帰り

2年ぶりに5日ほど里帰りで日本へ行ったが、興味を惹くことがいくつかあった。ひとつは、会う人毎に「中国は今、すごいんでしょ」と言われたことだ。中国の発展ぶりは、日本ではまだ半信半疑かなと思っていたし、中国を褒めるのはタブーのようなところもあったのでちょっと驚いた。

また、運転免許を更新していなかったので、免許試験場に行ったら3人の受付のオバちゃんから声を掛られて丁寧な扱いを受け、さすがサービス大国日本だと思った。日頃、中国の悪いサービスを受けているのでVIPになった気がしたが、いちいち説明されるのが煩わしかった。

帰りに街中を回ったが、たくさんのアパート・借家が入居者募集しており、また売り家や土地売却の表示も多かったのに驚いた。知人の話によると、家の数が世帯数を上回り、留学生も都会の大学へと流れていると言う。地方都市では、以前から商店街のシャッターが下りていたが、今や家や土地もたくさん不要になっている。

おそらくどれも日本では普通に見られる光景なのだろう。日本はたぶん、今後、いろんな変化を受け入れなければならなくなるだろうが、古き良き時代を知っている人は変化への対応が遅れあるいは難しいかも知れないと思う。ちなみに、中国は豊かさを知らない30代、40代が経済を引っ張っている。


写真)上海万博会場



2010年06月07日

海外生活のススメ(37)  悪気なき中国人

 中国で一番多い人のタイプは、悪気なき中国人とでも呼ぶべき人たちである。彼らの特徴は、目的のためならダメ元で倫理的にどうかと思われることでもやるが、そこに悪気はないというものである。たとえば、駆け引きの手段として少しぐらい嘘を付くことも平気であり、許される範囲内のものと考える。

 それゆえ、多少の嘘では悪いことをしているという意識がほとんどがなく、日本人は最初、彼らが善人なのか悪人なのか判断に迷うが、長いこと付き合うとそのどちらでもなく普通であることが分かる。嘘も方便という言葉があるが、中国では嘘がたまにではなく、結構頻繁だということである。

 では、なぜそこまでやるかというと、中国ではたとえ狡いことでもいろんな手段を使って上手くやる人が賢い人だからである。そういう賢さを競争しているので、少しぐらい倫理的に問題あっても、人が思いつかないような際どいことをするのはむしろ自慢なのである。

 だから、日本人は普通の人に容易に騙されるが、相手は自分がしていることをほとんど悪いと思っていないので、気付きにくいし予防も難しい。もちろん悪気のある人に捉まったら、さらに深刻な事態を招くのは当り前である。中国でビジネスを始めようとする人は、まずこのことを認識しておく必要がある。


写真) 新しい杭州のバスセンター。近くにリニア、高速鉄道、地下鉄、水上バスなどの乗り場もできて、交通の中心地になる。