海外生活のススメ(24) ストレス
中国人は、周囲のことをあまり気にしないのでストレスを感じていないように見えるが、実はかなりストレスを抱えて生活しているらしい。日本人とはストレスの中身が違っているので、ストレスを感じていることが分からないだけのようだ。
たとえば、学生は成績が良くなければならず、女性は色白が良く適齢期には結婚しなければならない。男性は酒が飲めなければ出世しにくく、家を持ってなければ一人前とは見なされない。しかも、こうした価値観は絶対化しており、替わりになるものがない。だから、たとえば子供が成績は悪いが性格は良いというのも、価値としてほとんど認められない。
子供にこうした狭い価値観を植えつけているのは主に親なのだが、子供は親が自分のためを思って言っていることが分かるから反発ができない。かといって、実際には子供がそんなに理想どおりになるのは難しく、そのことがプレッシャーとなって彼らを苦しめている。日本でもこのような家庭があると思うが、中国よりはまだ子供に逃げ道がある気がする。
ただ、中国は人口が多く、基本的な面で一定のレベルを越えていないと存在感がないから、仕方がないという事情がある。その点、日本は少子化で子供は貴重な存在だから、どんなであっても良いとする考え方があり得るだろう。子供もその自由さを活かすようにすればいいと思うのだが、最近は経済不況で一番なりたい職業が公務員と考えるなど保守的になっていると聞いて甚だ残念である。
写真)杭州の夜市。以前は外国人相手のパチモノ専門だったが、最近は日用品が主で、客も中国人が多い。