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2010年02月18日

海外生活のススメ(24)  ストレス

中国人は、周囲のことをあまり気にしないのでストレスを感じていないように見えるが、実はかなりストレスを抱えて生活しているらしい。日本人とはストレスの中身が違っているので、ストレスを感じていることが分からないだけのようだ。

たとえば、学生は成績が良くなければならず、女性は色白が良く適齢期には結婚しなければならない。男性は酒が飲めなければ出世しにくく、家を持ってなければ一人前とは見なされない。しかも、こうした価値観は絶対化しており、替わりになるものがない。だから、たとえば子供が成績は悪いが性格は良いというのも、価値としてほとんど認められない。

子供にこうした狭い価値観を植えつけているのは主に親なのだが、子供は親が自分のためを思って言っていることが分かるから反発ができない。かといって、実際には子供がそんなに理想どおりになるのは難しく、そのことがプレッシャーとなって彼らを苦しめている。日本でもこのような家庭があると思うが、中国よりはまだ子供に逃げ道がある気がする。
 
ただ、中国は人口が多く、基本的な面で一定のレベルを越えていないと存在感がないから、仕方がないという事情がある。その点、日本は少子化で子供は貴重な存在だから、どんなであっても良いとする考え方があり得るだろう。子供もその自由さを活かすようにすればいいと思うのだが、最近は経済不況で一番なりたい職業が公務員と考えるなど保守的になっていると聞いて甚だ残念である。


写真)杭州の夜市。以前は外国人相手のパチモノ専門だったが、最近は日用品が主で、客も中国人が多い。
  


2010年02月11日

海外生活のススメ(23)  一旗あげようとする人

日本人は、中国が合う人と合わない人の分かれ方が二極化するようだ。日本人にとって、中国社会は決して優しいところではない。街はあまり清潔でなく騒音に溢れており、人はマナーが悪く自分勝手で、仕事は大雑把で信頼できないことが多いし、料理は脂っこく衛生面の問題もある。

だから、清潔好きな人、静かな環境を求めたい人、マナーにうるさい人、几帳面な人、味に敏感な人、食の安全にこだわる人は中国が苦手に思う。それゆえ、中国に住んでもいいと思うためには、粗雑なところが反って気楽であるとか、大きな価値を見出したので目を瞑れるなど特別なプラス要因がないと結構ストレスになる。

このように、中国は住むにはかなり苦痛なところだから、誰にもはお勧めできない。敏感な人ならすぐにでも逃げ出したくなるし、中国がある程度気に入った人でも長くいるところではないというのが一般的な意見だろう。だから特別な事情がある人以外は、頃合を見て日本へ帰る。

因みに、昔風に言うところの一旗あげようと思って来た人はどうかというと、金儲けだけを考えている人は、すぐにも成功しそうな中国の雰囲気に惑わされて、結局は上手く行かず帰国する人が多い。ただ、これは中国が合う合わないというより、どこであっても精神性を欠いて大丈夫なほどビジネスは甘くないということであろう。


写真) 上海の高級マンション。中国の高級マンションは規模が大きく、敷地内に公園のほかプール、テニスコート、バスケットコートなど運動施設があるところも多い。


2010年02月02日

海外生活のススメ(22)  中国株

今、中国株がかなり下げている。正月連休前で薄商いとなったり、株購入者がポジションを減らしていることもあるだろうが、一番の理由は政府が不動産バブルを押さえ込むために銀行融資について規制を強めており、不動産価格が下がったときの景気への影響が不安視されているからだろう。

 中国の会社は12月決算であり、今、多くの会社が決算や決算見込を発表している。数字だけ見ると、最終利益が前年を大きく上回るものが数多く、中国の好景気を表すものとなっている。しかし、その内容や増益理由を見ると、実は本業で稼いだのではなく、不動産や株購入による資産増が好決算の要因となっているものが多い。

 これは、銀行から融資を受けた会社が、資金を設備投資に使わずに不動産や株の購入に回したことを示しており、かつての日本の状況と似ている。そして今、政府が銀行の融資審査の方法にチェックを入れ始めたことで、貸剥がしなどによる整理売りが出ており、株価下落の一因となっている。

 このように、中国では政府が不動産や株のバブル現象に対し、比較的早めな対応を採ったことで、日本のようなバブルの崩壊とその後の長期に及ぶ景気低迷が生じる可能性はやや低くなった。不動産長者や株長者がゴロゴロいては、普通の人が真面目に働く意欲を失くしてしまう。今後の問題は、株がバブル解消してきたが不動産がどうなるか、融資規制がどの程度景気に影響を与えるか、それを埋め合わせる替わりのものが出てくるかである。


写真) 他の店が閑散としていても、ユニクロだけはいつも人が多く、中国でもカジュアルウェアで一人勝ちが進んでいる(上海のショッピングモール)。