海外生活のススメ(20) 中国人の不動産好き(2)
中国の家庭では子供が結婚するとき、親が家や車をプレゼントするのは結構普通なことだそうだ。日本では子供が結婚するとき親がそこまでするのは少ないが、中国ではある程度裕福な親は家の頭金を負担したりする。これは、家があってはじめて落ち着いて生活ができると思うからだそうだ。
こういう考え方は、もちろん理解できる。しかし、今、不動産を買い漁っている人達は、落ち着いた生活のためではなく、単に利殖のためである。不動産が好きなのではなく、不動産を持っていないと惨めだと思う人が多いことを利用して、金儲けしているに過ぎない。そういう金儲けを考える人が多いことが、不動産の高騰を招いている。
それにしても、なぜ異常な価格になるまで不動産を買い続けるのか。実は不動産を買うことには、別の動機がありかつ大きな保険が付いている。中国は人口があまりにも多く、特に才能を持たない人は社会に完全に埋もれてしまい、金持ちになるチャンスはない。不動産を買うことは特別な才能が要らないし、危険と分かっていても一か八かの勝負をせざるを得ないと考えるのである。
また、不動産を買い漁っている人はもの凄く多いし、仮に不動産価格が暴落したら破産するのは自分だけではない。そして、多額のローンが返済不能になれば銀行が危うくなるが、中国の大手銀行はすべて国有だから、潰せないので政府が何とかするに違いないと考えて強気なのである。こうした動機と保険があって中国の不動産は高騰を続けているが、今後どうなるかを注目している。
写真)温州の靴工場。