海外生活のススメ(17) 中国人の労働観
中国人は真面目に働こうとしないとか、目先のことしか考えていないという日本人が多い。確かにそういう一面があると思うが、そうした見方自体がかなり日本的でもある。日本では安い給料でもよく働くことが当たり前だが、中国では給料分しか働かないとか、出世の見込みがなければあまり働かないというのが常識である。
中国人は、若い人はいつも転職を考えており、ジョブホッパーモデルを描いているので、自分の能力が上がって給料が上がらないとすぐに転職を考える。だから、いい人材であれば辞めないように、また辞められても困らないように、仕組みを作って置かなければならない。
また、中国人は相手が力を持っているとか、将来自分の利益になりそうだと思えば好意的だが、自分の役に立たないと思ったら簡単に離れて行ってしまう。したがって、長期的な人間関係を築くことが難しいし、日本人からしたら裏切られたような気持ちになることもある。
それゆえ、中国人を雇用する場合、信頼の積み重ねが利かない点が非常にリスクとなる。また、転職が多いとか、働く意欲の問題も大きなリスクである。こうしたリスクを回避するには、一般に一緒に飲食をするとか信賞必罰とかが考えられるが、やはり労働観を変えてもらわないと本当には安心できないところが辛い。
写真) 上海南駅構内 中国では、列車ごとに待合室が別れている。