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2009年12月25日

海外生活のススメ(17)  中国人の労働観

中国人は真面目に働こうとしないとか、目先のことしか考えていないという日本人が多い。確かにそういう一面があると思うが、そうした見方自体がかなり日本的でもある。日本では安い給料でもよく働くことが当たり前だが、中国では給料分しか働かないとか、出世の見込みがなければあまり働かないというのが常識である。

中国人は、若い人はいつも転職を考えており、ジョブホッパーモデルを描いているので、自分の能力が上がって給料が上がらないとすぐに転職を考える。だから、いい人材であれば辞めないように、また辞められても困らないように、仕組みを作って置かなければならない。

また、中国人は相手が力を持っているとか、将来自分の利益になりそうだと思えば好意的だが、自分の役に立たないと思ったら簡単に離れて行ってしまう。したがって、長期的な人間関係を築くことが難しいし、日本人からしたら裏切られたような気持ちになることもある。

それゆえ、中国人を雇用する場合、信頼の積み重ねが利かない点が非常にリスクとなる。また、転職が多いとか、働く意欲の問題も大きなリスクである。こうしたリスクを回避するには、一般に一緒に飲食をするとか信賞必罰とかが考えられるが、やはり労働観を変えてもらわないと本当には安心できないところが辛い。


写真) 上海南駅構内 中国では、列車ごとに待合室が別れている。


2009年12月15日

海外生活のススメ(16)  中国で人気のある日本の商品

made in Japanの中国での評価は、もちろん総じて高いが、誰の目にも分かるほど売れている商品はそれほど多くない。売れる売れないの差がどこにあるかは、知名度や価格、販売方法などいろんな要素が絡むのだろうが、特に人気のあるものには、はっきりした理由が見て取れる。

 まず、食では味千ラーメンが成功しているが、値段は一般の中国料理店に比べやや高いにもかかわらず、どの店も客の入りが多い。中国人は日本料理が好きだし、値段がそれほど高くないから人気があるのは当然だろう。また、化粧品は同じアジアの商品が肌に合うという理由で評判が高い。

 日本製のカメラ、ビデオカメラも売れているが、品質がぶっちぎりだとやはり問題なく売れる。車などの高価なものは、ステータスを表す知名度の高いものに人気がある。しかし、パッと見てブランド名が分からないなど効果の薄いものは、質が良くても中国人には高いだけのモノのになってしまうようだ。

 このように、味覚や肌質のように元々中国人に合うものは強みだし、どこにもない品質とか、ステータスを示すブランド品も競争力がある。しかし、単に質が良いとか日本で人気があるとかだけでは売れるとは限らない。もっとも、ユニクロはブランド戦略に加え柳井氏が日本一の金持ちということで一気に知られ人気が上がった。しかし一番の理由は、質の割りに値段が手ごろという、この時代の商品の理想型だからだと思う。


写真) 杭州では、京杭運河を水上バスが走っている。


2009年12月08日

海外生活のススメ(15)  国際結婚

最近、中国へ来ている日本人が中国人と結婚した話をよく耳にする。話題性があるからだろうが、聞くのは歳のいった日本人男性と若い中国人女性という組合せが多い。中国では日本人はまだ金持ちと思われていて、それなりにブランド力があるので結婚し易いという理由もあるのだろう。

しかし、日本人と中国人は、人種、宗教、漢字、主食などの共通点があると思えないほど考え方が違う。にもかかわらず結婚するということは、よほど愛情があるんだと感心する。男女の間には国境など無意味だろうが、外国人という珍しさの魅力もあるのかなと思う。

私は日頃中国人とばかり接して、彼らが何を考えているか分からないと思っているが、たまに日本の若い女性に会うと、かつては得体が知れないと思っていたのに、分かり過ぎてホッとすると同時に味気なさを感じてしまう。老人の前だから自分をさらけ出しているのだろうが、やはり女性は分かり過ぎると面白みがない。

そんなとき、普段は分からないと思っている中国人女性が、反って妙に魅力的に思えたりする。国際結婚をする日本人男性は、こういうときに知りたいという欲求が出てきて惹かれるんだと合点が行った気になったが、間違っていたら教えて欲しい。


写真) 杭州の呉山広場。宋時代の街が現代風に再現されている。



2009年12月01日

海外生活のススメ(14)  海外生活の落とし穴

中国では、日本人があまりいないので回りを気にしないでいられるが、油断してよいというほどでもない。人の数が少ないと、大体2ディグリーでその街に住んでいる日本人と繋がり、ほとんどの人が近い知り合いとなるからである。

もう一つ注意しなければならないのは、同じ日本人が敵となる恐れがあることである。例えば、中国企業で働く日本人が、中国人管理者に同僚の日本人のことを何か告げ口すると、その密告者はすっかり信用され、ことの真偽を確かめないで信じられてしまう傾向がある。

これは、中国人にとって日本人が所詮外国人でよく分からないので、同じ日本人の言うことなら正しいと思うのであろう。また、管理者は情報提供者を大事にする必要があり、今後のこともあって、得た情報を無にしないようにするからだと思う。

日本人とは言葉の問題がなく話したいことが話せるし、中国人との付き合いで疲れていることもあって、つい気を許していろんなことを話してしまう。しかし、同じ日本人だからといって味方である保障はないのであり、誰かも言っているように日本人の敵は実は日本人であることが多い。


写真)ちょっと洒落たカラフルなマンション (場所:上海市)