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2009年11月25日

海外生活のススメ(13)  中国へ来ている外国人

中国の経済発展に伴い、たくさんの外国人が中国へビジネスや留学目的で来ている。アジアはもちろん、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア、アメリカなど世界中から来ており、アジアでは日本人、韓国人、インドネシア人が多く、他ではロシア人、イタリア人などが多い。

こうした外国人の中で、知的レベルが最も高いのはアフリカ人である。一般に後進国からはエリートが多く、日本からはそうでない人が多い。これは日本のエリートが、国内の出世コースにいることを望んで海外に出たがらず、また一流大学生も留学先を先進国と決めているからであろう。

もちろん、こうした考えはとても賢明なのだろうが、従来の成功パターンをなぞっているだけのようにも見える。それに、今の日本が置かれている状況は、日本にいては見えにくく、またアメリカ・ヨーロッパ中心主義でものを見るのは、最早時代に合っていないように思う。

海外は、違う世界を見せてくれるし、その場所だけの発見がある。だから、日本人は一度は海外に出ることを当たり前なことにして、後進国などにも目を向けたが良いと思う。もっとも、その成果が現れて自分が変化するには、たくさんの時間を要するかも知れないが、、、。


写真) 服を借りれば、タイ族の水掛祭りを体験できる。(場所:西双版納)



2009年11月15日

海外生活のススメ(12)  カネに対する価値観

日本人と中国人は考え方がいろいろ違うが、そのひとつにカネに対する価値観がある。日本人は金儲けというとやや卑しいことのように感じるが、中国人はインチキさえしなければ問題なく賞賛する。これは常々、中国人がカネの力を実感しているからだと思う。

日本では、カネのために結婚するのは浅ましく思われがちだが、中国ではとても当たり前のことである。だから、金持ちの男性はモテるし、親が金持ちというのでも構わない。反対に、どんなに女性に優しく色男でも、カネがなければ最後は女性が離れて行く可能性が高い。

もっとも、中国では女性もたいへんで、美人でないとかなり割を食う。例えば美人だと就職のとき能力が低くても採用され結婚の条件も良くなるが、美人でないと就職や結婚の条件が厳しくなる。だが、こうしたことも、元々はカネに対する価値観から来ていると思う。

このように、中国ではカネの力は絶大で、カネが人を動かしている感じがするが、それは長い間貧しい時代があって、人々がカネの大切さを痛いほど知っているからだと思う。それゆえ、中国人の生きるドライブがカネに対する欲求にあるのは、残念な気がしても特に嫌な感じはしない。


写真) 中国ではたくさん蓮の池があり、花の種類も豊富である。 (場所:西双版納)



2009年11月06日

海外生活のススメ(11)  日本企業文化への理解

中国人に日本の企業文化の何を理解してもらいたいかというと、一般に日本人の勤勉さやモノづくりにおけるこだわりなどが挙げられる。しかし、これらを中国人に真似てもらおうと思っても、考え方や文化が違うのでかなり難しい。

中国人は、他の人より勤勉に働くことは損だと思い、モノづくりへのこだわりも待遇に直結しないなら無駄だと考えるからである。だが、こうした考え方は理解し得ないことではない。また、サービス残業など以っての外だし、会社への度を越した忠誠心は信じられないという中国人の感覚も非常に納得が行く。

してみると、日本の労働者はだいぶ損をして、それが会社の利益になっており、逆に中国の労働者は、損も少ないが会社の利益も少なくなっていると言えそうだ。このように日本人と中国人は考え方が大きく違うので、中国人に日本の企業文化を押し付ければ、自分たちを騙してたくさん働かせようとしていると誤解しかねない。

だから、彼らに日本の企業文化について理解を求めることはひとまず置いといて、両者の考え方の違いを認識し、折合うことを考えたが良いだろう。それには、誰でも受け入れることができる理屈を用意した方が良い。


写真) 京杭運河の南端を示す拱宸橋。(場所:杭州)


2009年11月01日

海外生活のススメ(10)  中国の家庭観

日本でも子供の教育に熱心な家庭が多いが、中国ではさらにその程度が激しく、かつ一般的である。中国は人口が多いため、いろんな選抜がまず学歴によりふるいに掛けられる。つまり、学歴がないと競争のスタート台にすら立てない。そのため、子供は小さい頃から良い大学に入るための激しい競争にさらされている。

また、中国では年金制度が不十分なことから、子供が一番の老後の保障手段となっており、親は子供の将来に強く期待し、積極的に教育投資を行う。そして、親は金を出す換わりに、子供のことに口を挟む。他方、子供の方も親が心配してくれることを有難がたがって期待に応えようとし、言うことを聞けば間違いが少ないと考えている。

こうしたことは日本でもよくあることだと思うが、日本のある大手の広告代理店の調査結果によると、「日本では家庭が安息の場となっているのに対し、中国では家庭は自由な活動の場であり、また日本では家族を束ねるはっきりとした軸がないのに対し、中国では家族はお互いが向上するためにあると考えている」という。

この調査結果からすると、中国では家族は自由な関係で、お互いが向上できるような雰囲気があることになる。しかし、日本にも存在する同じような状況が、中国では中身が全然違うとは考えにくい。思うに中国では、学校内での規律が厳しいため相対的に家庭が自由なところとなり、また外部の人との紐帯が弱く、人間関係が家族中心になるからだろう。


写真) 休日の公園には、いろんな楽器を演奏する人がいて、街の人はそれを聞いて楽しむ。