« 2009年05月 | メイン | 2009年10月 »

2009年09月25日

海外生活のススメ(4)  物価の安さ

中国は日本よりかなり物価が安いが、このことは単に生活単価が低くなることだけを意味しない。物価が安いと気分的にもいろいろ違ってくる。例えば、今までビジネスを考えたことがない人でも、中国の経済成長や社会変化を目の当たりにすれば、自分も何かやってみたいと思う。そういう気持ちが自然に起こってくる。

もちろん、中国でビジネスをすることは簡単ではないだろうが、その気にさせてくれることが重要だと思う。日本には、いろんなスキルやノウハウを身につけた人がたくさんいるが、その人達が退職などしたときに困るのは、何かやりたくてもそれが簡単にできないことである。そして、特に高い地位にあった人ほど、やることがなくなった寂しさは大きいようだ。

しかし、今、日本で何かしようとすれば、まとまった資金とかいろんな条件が揃わないと難しい。その点中国だと日本のように競争相手は多くないし、簡単なビジネスなら少ない資本で始められる。もちろん、簡単に始められるからといって、すぐに上手く行くというものではないが、とりあえず始められるということは人を積極的にさせてくれる。

もっとも、実際に中国でビジネスをしている人の話を聞くと、中国は物価の安さだけが取り柄で、他はすべて日本でやるよりたいへんだという。残念ながら、この指摘は少しもオーバーな話ではない。だがそれでも中国で起業する人が出て来ているのは、物価の安さがいかに魅力的かということであろう。


写真) 白族の衣装 (場所:昆明市民族村)



2009年09月20日

海外生活のススメ(3)  海外生活の楽しさ

海外生活で一番楽しいことは、初めて目にするものがたくさんあることだろう。例えば生活習慣の違いで嫌なことでも、自分に被害が及ばなければ面白くもあり、中国は「こんなだよ!」と、たまに日本へ帰ったときに話して楽しんだりできる。

あとは、日本で経験したことがないことに出くわし、考え方や認識が変わったときに、海外はいいなと思う。そういうチャンスが、日本にいるときよりも多いと思う。また、日本でのように、周りの目を気にした生き方をしないで済むことも大きな魅力である。私は、長らく日本の片田舎の閉鎖的なところで暮らしていたので、海外の開放感はたまらないものがある。

勿論、日本人との接触がないわけではない。ただ相手が少ないし、その分付き合いが頻繁になったりもする。その結果、接近し過ぎて反って駄目なこともあるが、良い関係が生まれることもある。また、日本ではなかなか会うことがない種類の人(良くも悪くもだが)と会えたりもする。

日本にいるときより、数は少なくてもさまざまな日本人と会うのはちょっと皮肉なことだが、本当にコミュニケーションができるのはやはり日本人とであり、思いがけない関係が生まれる可能性もある。そういうきっかけがあるのも、海外生活のいいところであろう。


写真) 南京の中心部  周りは飲食店、土産店が多い



2009年09月14日

海外生活のススメ(2) 人を大事にする気持ち

中国ほど人口が多いと、人を大事にする気持ちが低下してしまうような気がする。これは私だけでなく、かなりの中国在住の日本人が実感しているようである。替りの人がいくらでもいるというのもあるが、それだけではないように思う。

都市部ではバスに乗るとき、先を争って乗らないと座れないどころか乗れないこともある。また、スーパーなど列をつくるところでは、間隔を詰めてないと平気で割り込んで来る。こんなことを子供のときからやらされては、他人に優しくしたり気を許すことができなくなるのは当然だろう。

でも、そうした感覚は自分へも向かうのではないかと思う。つまり、あまり価値のない競争をしたり他人への警戒心を抱いたりしている自分が尊い存在だと思えなくなるのではないかという気がする。

中国の都市部の人は、何をするにも競争倍率が高く、ゆったりとした気持ちを持つことが難しい環境の中で生きていると思う。だからこそマナーとかフェアさが必要だと思うのだが、目の前の小さな利益や個人の存在感の希薄さが、そうしたルール化を妨げているように見える。こうした現実を見ると、人は元来、精神的に沢山ゆとりがあり優しいものとは思えなくなる。だからこそ愛情はやはり特別なのであり、また人類が思想や制度などを必要としてきた理由も分かる気がする。


写真) タイ族の踊り (場所:西双版納)



2009年09月09日

海外生活のススメ(1)  反日感情

中国人の反日感情について、日本のマスコミがおどろおどろしい報道をたくさんするので、中国では日本人というだけで恐ろしい目に遭うのではないかと思っている人がいるが、そういうことはまずない。

では、反日感情は全くないかというとそうでもないが、無条件下では他の国の人に比べ少しばかり多く嫌われているというに過ぎない。だから例えば、日本人が客として店でモノを買ってくれるなら、反日感情は消え去る。ただ、一般に金があると思われているから、少し吹っ掛けられる虞があるだけである。反日感情といってもその程度のもので、自分が日本人から少しでも利益を得られれば簡単に引っ込む。

中国では、日本車がたくさん走っている。日本車は質が良く、高級な日本車に乗っていれば金持ちに見られる。だったら日本車はOKである。日本料理店は、たくさんの若い中国人が利用している。あっさりして美味しいからで、ちょっとリッチな気分になれる。だったら日本料理はOKとなる。電気製品、ゲームetc. すべて然りである。

だが、日本人が中国人にとって何か嫌なことをしたら、昔の出来事、苦い歴史が思い起こされ、反日感情に火が付いて大きな問題になる虞はある。だから、気を付けなければならないのは確かだけど、いろんな場面で突然出て来ることはない。いつも日本人に強い反感を持って人が生きられるか考えたら分かる訳で、目の前のことに精一杯なのはどこの国の人も同じであり、マスコミの誇大化した作り話を真に受けないで欲しい。


写真) 雲南の原味ヨーグルト。素朴な味が何とも言えない。