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シルク布団(2)

以前、シルク布団の紹介をしましたが、少し補足します。現在、中国から日本へのシルク布団の輸出量はとても少ないそうです。工場見学したシルク布団工場の社長に理由を尋ねました。彼は、「5年ぐらい前から、日本との取引が減った。たぶん日本の不景気が原因だろう」と言いました。しかし、日本の不景気はもっと以前からですから、他にも原因があるのでしょう。

シルク布団をネット販売している中国の大きな会社に電話してみました。この会社は、高級なものから安いものまでラインナップを揃えて売っています。しかし、日本からのオファーはほとんどないと言っていました。理由を尋ねると、中国の業者がかつて粗悪なシルク布団を日本へ大量に売って、すっかりシルク布団の評判を落としてしまったそうです。長引く不況で日本人の購買力が低下していることもあるでしょうが、他方中国の業者の行為でシルク布団そのものに対する評価が下がってしまったようです。

日本では、夏や春秋の暖かい時期は、ほとんど安い化繊の布団を使うのが定着しています。確かに、化繊の布団は適当な硬さがあって、押入れから布団を出し入れするのに便利です。それに対しシルク布団は柔らかすぎて出し入れには不便で、ベッド生活者にしか向きません。しかし、化繊布団はその硬さが寝るときに体との間に隙間を作ってしまいます。シルク布団は、どんな姿勢でも体にピッタリ付いてくるので隙間がほとんどできません。その分暖かいのです。

シルク布団は、その他にもたくさんの優れた面を持っています。たとえば、繊維がとても強いのでほこりが出にくいし、静電気が起こりにくいのでアレルギーの原因になるほこりを寄せ付けないそうです。また、吸湿性と放湿性があるのでサラッとして心地よいし、主成分が人間の皮膚と似ているので肌にとても優しいと言われています。

中国では冬用もシルク布団が使われていますが、日本では冬用はやはり既に定着している羽毛布団にかなわないでしょう。しかし、夏春秋用は化繊の布団よりずっといいと思います。ただ、価格はシルク布団の方が化繊の布団より高いです。見学した工場の製品は、絹100%で1kgの布団が上質のもので1000元弱から1100元、低品質のものが700元弱で販売されています。もちろん日本ではもっと高いでしょうが。写真は、見学会で購入したシルク布団です、薄いピンクが上質のもの、薄いベージュが低品質のものです。
以前にも書きましたが、高品質のシルクは低品質のものより柔らかでつやがあって、きめが細かく同じ重さでも体積が小さくなります。ですから、同じ重さのシルク布団でも、ふんわりしていない方が高品質のものです。

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