続・洞霄宮里村レポート
村で唯一の産業であるローソクの工場を見せてもらいました。家内工業で常勤は5人と少ないですが、忙しいときは村人が手伝います。私が行ったときも、納品の前日ということで、15人位の人が仕事をしていました。 経営者の項栄根さんに話を伺いました。30代の若い方です。項さんは、4年前に天台市のローソク工場で2週間働いて、すぐに村へ帰ってローソク工場を始めたそうです。最初は経験者を雇ったそうですが、わずか2週間で工場を造るところが中国人らしく、行動の速さに驚かされました。 | |
LEDを使ったローソク 次々に虹色に変化する | ローソクで作った兵馬傭 |
製品を見せてもらいましたが、この工場で作っているローソクは色や香りを楽しむ癒し系とインテリア用です。いろんな色・形・香りのローソクがあって、中にはLEDを使ったハイテク製品もありました。製品はほとんどがヨーロッパ向けですが、日本向けも少しあるそうです。 項さんの工場は、今は捌き切れないくらい注文が多いそうです。しかし、貿易権を持った中間業者の利幅が大きいため、会社はあまり儲かっていません。でも、項さんは特には残念そうでありません。彼らは売るのが仕事、自分は作るのが仕事で、分業でやっているのだと割り切っています。もっとも、資金が50万元あれば工場を大きくして、たくさんの注文を受けられるのにと思っています。 | |
製品を検査している | 製品を作っている(写真を撮らしてくれない許さんの奥さん) |
項さんは、中国でビジネスをする環境について意見を述べてくれました。彼は、公務員の関与なしでビジネスができる仕組みを作る必要があると言っています。しかし、そのことについても悲観的には考えていません。自分の子供が大きくなる頃は、今よりも公正になっているだろうし、自分も最初は経営が下手だったが段々上手くなったように、国も運営の仕方が次第に上手くなると信じていると言うのです。こういう点では項さんは性急さがないのか、それとも少し諦めが入っているのか私には分かりませんでした。ただ、笑いながら穏やかな口調で語る彼がとても魅力的に見えました。 | |